外来診療の内科医師の主な仕事とは?

外来診療の内科医師の主な仕事とは?

外来診療の主な目的

外来診療では、病気やけがを診断して治療を行うことが主な目的です。診療は外来から始まるのが一般的であり、初診と再診があります。外来とはつまり、入院せずに通院することを指します。

入院設備のない病院やクリニックでは、外来患者しか受け付けていません。いっぽう入院設備の整った総合病院では、入院病棟と外来病棟が分けられていることがあります。

入院患者の場合も、初診時は外来患者となるため、外来は病院の玄関といった役割も担っています。そのため外来診療の仕事は、多岐にわたります。患者様の問診をはじめとして、患者様の状態やニーズに応じて検査や薬剤処方を行うのが主な仕事です。

外来診療での内科医師の仕事

ただし、内科医師が診察するのは外来患者だけでなく、入院患者も対象となります。患者様の病状に応じた治療計画を策定したり、病棟入院患者検査を行ったりするのも、内科医師の仕事です。

問診、検査

外来診療では、「問診→検査→薬剤処方」といった流れが基本となります。問診や視診、聴診、触診、打診で診断の確定が困難な場合には、検査を行います。

検査には、血液検査や尿検査、超音波検査、心電図検査などが挙げられます。そのほか、レントゲン、CT、MRIなどの画像検査も、外来診療で行われる検査のひとつです。

薬剤処方

問診や検査の結果、必要に応じて投薬処方をします。重症や入院が必要なケースでは、入院となることもあります。また入院後に、治療計画を策定したり、問診や検査をしたりすることも、内科医師の仕事です。

インフォームド・コンセント

患者様やその家族に対して、治療が必要な理由をはじめとして、診断結果や治療方法、治療計画を説明したうえで同意を得るインフォームド・コンセントも不可欠です。生活習慣病や慢性疾患の改善、治療が必要な患者様の場合は、食生活や運動などについて、指導や助言、病気の予防指導を行うケースもあります。

外来診療がクリニックにおける診療の始まりであり、主な仕事として問診や検査、薬剤処方、治療計画、病棟の入院患者検査などが挙げられます。患者様の状態を適切に判断し、必要な治療を考えるには、時に医療の連携も必要です。

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