「人生は、どこへ行くかではない。どう楽しむかだ。」を体現する企画、UNMAP YOUR LIFE。今回はJeepを代表するモデル、ラングラーに乗って八ヶ岳連峰の一座、天狗岳へ登る。多様性に満ち溢れた山と静かな森の中のキャンプ場で自然に癒される時間を過ごした。
本州の真ん中、八百万の峰が連なる八ヶ岳へ
長かった梅雨が明けた7月下旬。いよいよ始まる登山シーズンに胸を躍らせて『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep Wrangler Unlimited Sport)』とともに都内を出る。
今回の旅の目的地は本州の真ん中、長野県と山梨県の間にある八ヶ岳だ。南北に30kmある八ヶ岳は夏沢峠を境に「北八ヶ岳」と「南八ヶ岳」に分かれる。同じ八ヶ岳とはいえ、北と南では山の雰囲気がずいぶん異なる。北八ヶ岳の山々はこんもりとしたおだやかな山頂が多い。また景観も、苔や池が点在するなど幻想的な世界が印象的な山域だ。南八ヶ岳は主峰の赤岳をはじめとした2,800m級のゴツゴツとした岩のピークが稜線に並ぶ、日本のアルピニズムを象徴するような景色が広がる。
▲山麓から八ヶ岳連峰の南側を眺める。切り立ったピークが多い。
今回、旅の目的地としたのは、この北八ヶ岳で最も高い山、天狗岳だ。
標高2,646mもあり、高度感のある景色を拝むことができながら、苔の森や「にゅう」など見どころがたくさんある登山ができる。
まず目指すは登山の起点となる白駒池入口。日本一標高の高い道路「麦草峠」のすぐそばにあり、いくつもの曲がりくねったワインディングロードを走り抜けていく。
カーブのきついヘアピンがいくつもあり、普通の車なら左右にフレて乗り心地も悪いような道だが、ラングラーならこのくらいの道はなんてことない。
安定感のある走りで、難なく標高をあげていく。
▲八ヶ岳南東にある「清里高原道路 八ヶ岳高原大橋」。通称「黄色い橋」と呼ばれるこの橋は八ヶ岳を眺めるのにも最適なドライブルート。
▲登山口までの長いワインディングロードを進む。
▲ラングラーのオフロード性能なら悪路もどうってことない。その所以は、砂道や岩、雪道などのそれぞれに適した走行モードに変更できるセレクトラックフルタイム4X4システムによる。走行中でもモードを変えることができるので、より「どこへでも行ける。」という感覚が強まる。
にゅう?にう?にぅ?
登山口を出発すると、すぐに「苔の森」に入る。八ヶ岳は全域で苔が美しく有名な山域なのだが、とくに北八ヶ岳の白駒池周辺は数百種類の苔が生息しており、登山者のみならず、苔を鑑賞する人々も多く賑わう。
森の中に雄大な水をたたえる白駒池を通り過ぎて、登山道は登り坂に変わる。美しい森の中を1時間ほど歩いて「にゅう」にたどり着いた。
「にゅう」は大きな岩が崖にせり出した展望スポット。晴れていればここから富士山や秩父の山並みが眺められる。ここまでは標高257mの登りで、ほどよい散策気分だ。この一見変わった名前の由来は、突き出た岩塊が乳のように見えるからという説もあるが確かなことは定かではない。可愛いらしい名前のせいか、ここを目指す比較的若い年齢層の登山者も多いようだ。
ちなみに、地図には「にゅう」と表記されているが、現地の標識には「にう」や「にぅ」など表記が一定ではないのが面白い。
▲北八ヶ岳の森は苔が豊富で有名。国内で発見されている1/4にあたる、521種類もの苔が確認されている。
▲標高2,100m以上にある天然湖としては日本最大の白駒池のほとりを歩く。
▲倒木に生える苔や岩に生える苔など、種類によって生息する環境が異なる。
▲苔は根を持たず、茎や葉から直接水分を吸収するため、どこにでも生える。根を持たないことで体を固定できないので、群落を作り互いに支え合っている。マクロレンズで寄ると、小さな森の世界だ。
▲崖に突き出たにゅうの岩の上に乗る。視線の先には富士山があるはずだが、雲で見えなかった。
ここから天狗岳への稜線を歩く。一気に標高をあげると、周囲の木々も背丈が低くなり、森林限界に変わった。登山道も岩場の急登があるなど、前半のやさしい道とは雰囲気が異なる。目の前の視界が開けたので、山頂までの距離感もなんとなく掴める。後ろを振り返ってみると、さっきまで立っていた「にゅう」の岩場が遠くに見える。
周囲の景色を楽しみながら歩いていると、森の木々がところどころ「縞枯れ(しまがれ)」していることに気づいた。これは山の一部の針葉樹だけが枯れてしまう現象だ。遠くから見ると縞模様を描くように枯れるので、縞枯れと呼ばれている。なぜ枯れるのか、詳しい原因はわかっていない。秩父などの山域でも見ることができるが、北八ヶ岳では頻繁に見ることができ、この山域の象徴的な景色だ。
▲にゅうを通り過ぎて、天狗岳へと向かう。写真中央に位置するのが東天狗で、右が西天狗だ。
▲木々の一部が枯れる縞枯模様。北八ヶ岳を象徴する景色のひとつ。
▲背景にはにゅうが見える。
天狗岳は東天狗と西天狗の2つのピークからなる双耳峰。まずは東天狗の頂を踏む。大きな岩がゴロゴロとしたピークでたくさんの登山者が思い思いの場所に座って休んでいる。そこから片道20分ほどかけて西天狗へ。西天狗は東と異なり、低木に覆われたこんもりとしたピークだ。
▲東天狗へと向かう尾根。山頂は写真右上の小ピークの向こう。
▲山頂へ続く尾根を登る。地味に急な登りが続く。
▲東天狗の山頂から西天狗を見る。東天狗の山頂部は岩で覆われている。
全体を通して、苔の森に雄大な池。そして展望スポットや稜線歩きも楽しめる、歩いていて面白い天狗岳への道のり。2つのピークも違う表情を見せてくれるので、飽きることがない。梅雨明け早々ということも起因したのか、湿度が高く、高曇りの雲に覆われて、本来であれば360度のパノラマが見渡せるはずであったが、期待した眺望はなかった。
しかし、白駒池から苔の森、にゅうを通って天狗岳を目指した今回の山行は、多様な八ヶ岳を体感できる、見どころが豊富な山旅となった。
▲今回のベースキャンプ地は野辺山駅から車で5分のist – Aokinodaira。
▲キャンプサイトは様々なタイプで9種類あり、それぞれの特徴があるロケーションで楽しむことができる。写真はRiverBサイト。
▲ラウンジ(管理棟)は清潔感がありとても快適。時間帯によってCafeやBarとして食事やドリンクが楽しめる。
今回使用したクルマ
『ジープ ラングラー アンリミテッド スポーツ(Jeep Wrangler Unlimited Sport)』
▲世界一過酷と呼ばれる独自の性能試験をクリアし、世界トップクラスの4×4性能を持つことを証明する「TRAIL RATED®」の称号。
▲鈍色に光輝くJeepのロゴ。
▲今回搭載されているのは傷に強いゴリラガラス。飛び石などによる衝撃にも強い耐久性を発揮する。
▲今回デザインが一新された7スロットグリル。より未来的で洗練されたデザインになるとともに、パワートレインに流れる気流を増大させ、冷却性能を向上させている。また、ヘッドライトにはオートハイビームシステムを搭載。
▲重厚感があり、最高の座り心地をもたらすシートは汚れても簡単に落とせる素材。
▲黒を基調した運転席。大きいハンドルが安定した走行をもたらす。
▲12.3インチの大型タッチパネルモニターはApple Car PlayまたはAndroid Autoを使って自身のスマートフォンと連動させられる。車両の傾きを検知して表示してくれるのはJeepならでは。
▲雪道や岩場、砂道などそれぞれの悪路に適した走行モードに変えられるセレクトラックフルタイム4X4システム。
今回使用したこだわりのギア
▲(左)Kavu(カブー)『フォームドーム』 / カラーの組み合わせもかわいい、シンプルコーディネートのワンポイントになるメッシュキャップ。(右)Outdoor Research(アウトドアリサーチ)『アウトドアリサーチ メンズ アクティブアイスサンロングスリーブ Tシャツ』 /アウトドアリサーチ独自に開発したアクティブアイス素材を使用した長袖のTシャツ。
▲(左)Arc’teryx(アークテリクス)『ロゴ トラッカーフラットキャップ(Black)』 / 透湿性と速乾性を備えたクラシックなフラットブリムが魅力的なトラッカーハット。(右)Patagonia(パタゴニア)『メンズ・ゴー・トゥ・シャツ』 / 軽量なオーガニックコットン/リサイクル・ポリエステル混紡素材を使用した、手入れが容易でこのうえなく快適な半袖シャツ。
▲Haglofs(ホグロフス)『リム ゴアテックス II ジャケット〔メンズ〕』 / 軽量コンパクトでかつ防水透湿性が高い「GORE-TEX Paclite® PLUS」2.5レイヤーを採用したレインウェア。『リム ゴアテックス パンツ〔メンズ〕』 / 軽量で通気性に優れ、荒野で優れたパフォーマンスを発揮する、非常にコンパクトなパンツ。
▲Mystery Ranch(ミステリーランチ)『クーリー20』 / 小ぶりな20Lの容量帯で、脱着可能なウェストベルトとサイズ調整が可能なショルダーハーネスが搭載されより快適に背負える小型パック。
▲Platypus(プラティパス)『プラティプリザーブ リーガルブルー 800ml』 / 開栓したワインのテイストを落とさずに保存できるソフトボトル。
▲Yeti(イエティ)『クーラーボックス ローディ24 タン』 / ハードなアクティビティに耐えられるよう頑丈に作られたクーラー。
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【Information】
ist – Aokinodaira Field
〒384-1408 長野県南佐久郡川上村樋澤1402
TEL:070-4024-1135
URL:https://ist-field.com/aokinodaira/
Text:soto
Photos:Takahiro Nakanishi
Special Thanks:
石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店
https://www.ici-sports.com/shop/shinjuku_west/
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