7、自己破産後にクレジットカードを作れない間の対処法
ここまで、自己破産後にできる限り早くクレジットカードを作る方法についてご説明してきました。
しかし、実際にクレジットカードの作成が可能になるまでには5~10年という長い期間がかかります。
とはいえ、今すぐクレジットカードを利用したいという方も多いことでしょう。
そんな方には、以下の4つの代替策を試してみることをおすすめします。
(1)家族カードを作ってもらう
ご自身が自己破産することによってクレジットカードの作成・利用ができなくなっても、ご家族は借金問題を抱えていない限り、問題なくカードの作成・利用ができます。
そこで、家族名義のクレジットカードであなたの家族カードを作ってもらえば、通常のクレジットカードと同じように利用することが可能です。
ただし、家族カードの利用代金は名義人である家族に請求されますので、使いすぎないようにくれぐれも注意が必要です。
(2)プリペイドカードを利用する
現金を持ち歩きたくないという場合は、プリペイドカードの利用が便利です。
プリペイドカードとは、事前にお金をチャージしておき、その金額の範囲内でのみ使用できるカードのことです。
SuicaやPASMOなどが有名です。
クレジットカードを作成する場合のような審査は不要で発行されますので、自己破産後でも利用できます。
(3)スマホ決済を利用する
キャッシュレス決済を活用したいという場合は、「PayPay(ペイペイ)」や「LINE Pay(ラインペイ)」などのスマホで決済が便利です。
銀行口座と紐づけて前払いでチャージすれば、クレジットカードがなくてもスマホ決済を利用できます。
(4)デビットカードを利用する
デビットカードとは、利用した金額が指定口座からすぐに引き落とされるシステムになっているカードのことです。
口座にあるお金の範囲内でしか使えないため審査なしで発行されるので、自己破産した人でも利用できます。
クレジットカードのように借入れや分割払いはできませんが、口座に預金があればクレジットカードと同じような感覚で使えるのがデビットカードのメリットです。
最近はネット通販や国内海外のショッピングでも、多くのショップで利用できるようになっています。
発行元の会社によってはクレジットカードを使う場合と同じようにポイントも貯まるので、デビットカードを利用してお得に買い物をするのも良いでしょう。
まとめ
この記事では、自己破産後にできる限り早くクレジットカードを作る方法や、作れない間の代替手段などについてご説明してきました。
ただ、自己破産後の一定期間はクレジットカードが使えないということには、重要な意味もあります。
一度経済的に失敗した以上、その後の一定期間はクレジットカードや借入れに頼らない生活をして、経済的に立て直しを図るのも重要なことです。
その点だけには注意されて、時がきたらこの記事をご参考にクレジットカードの作成を申し込んでみると良いでしょう。
「自己破産」についての詳細をご覧になりたい方はこちらをご確認ください。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
萩原弁護士監修 :「離婚」記事一覧
萩原弁護士監修 :「労働問題」記事一覧
萩原弁護士監修 :「B型肝炎」記事一覧
萩原弁護士監修 :「刑事弁護」記事一覧
萩原弁護士監修 :「企業法務」記事一覧
萩原弁護士監修 :「遺産相続」記事一覧
萩原弁護士監修 :「アスベスト」記事一覧
配信: LEGAL MALL