低気圧・台風の気圧の低さと大雨や暴風との関係を解説

写真:PIXTA

爆弾低気圧や台風が発生した際には、気圧に関する情報もセットで語られることが多くあります。

爆弾低気圧(猛烈低気圧・急速に発達する低気圧)は「中心気圧が24時間でおよそ24hPa以上低下する低気圧」と定義されています。またニュースなどの台風情報においても「中心気圧が下がって発達してきた」と見聞きすることもあります。

一般的に、「低気圧や台風は気圧が低いほど強い」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

この記事では、低気圧・台風の気圧の低さと大雨や暴風との関係を解説します。

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そもそも気圧とは?

気圧とは、空気が地面や水面を押さえる力のことです。

「気圧が高い」というのは、たくさんの空気が地面や水面を押さえていることを意味し、「気圧が低い」というのは、地面や水面を押さえる空気が少ないことを意味します。

そして、気圧の圧力を表す単位が「hPa(ヘクトパスカル)」です。

天気図をみると、低気圧や高気圧、台風の下に数値が書かれていますが、この数字がhPa(ヘクトパスカル)です。


引用;気象庁「天気図

上の天気図において、太平洋にある台風10号の中心付近の気圧は950hPaです。

台風10号の950hPaは、天気図上の高気圧と低気圧の中で、もっとも低い数値となっています。これは台風の中心付近では地面を押さえる力が弱い、つまり地面付近の空気が少ないことを意味します。

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