健康診断は検査機関によって検査内容・結果が異なるってホント?

健康診断は検査機関によって検査内容・結果が異なるってホント?

健康診断はどの病院やクリニックで受けても同じかと聞かれると、全く同じではないと答えられるでしょう。健康診断を受診する検査機関によって、検査内容や得られる検査結果が違うケースがあるためです。

検査内容・結果が異なる理由

一般健康診断の検査項目

企業などの事業者には、従業員に対して健康診断を実施することが義務付けられています。事業者が実施すべき健康診断のことを「一般健康診断」といい、11項目の検査内容が定められています。身長や体重、腹囲、視力、聴力の検査など基本的な項目から、血中脂質検査や胸部エックス線検査まで、検査内容はさまざまです。11項目の検査内容のうち一部については、医師の判断によって省略や代替が可能です。そのため、健康診断はどこで受けても同じ、とは言い切れません。

オプション検診

また健康診断では、オプション検診の受診が可能です。脳検査やがん検査、循環器検査、動脈硬化検査、認知症検査など、種類は多岐にわたります。オプション検診の内容に関しては病院やクリニックによっても異なります。「より精密な検査をしたい」「特定の検査をプラスしたい」と考えている場合には、あらかじめその医療施設で対応可能かどうか調べておく必要があるでしょう。

検査の手法や使用する機器の違い

また、検査の手法や使用する機器の違いによって、検査結果の数値データが異なるケースがあります。すべての医療施設で同じ基準値を設けているわけではないため、検査結果の判断についても、健康診断を受ける病院やクリニックによって違うことが考えられます。

大切なのは自分の健康状態を知ること

会社勤めをしている方の場合、基本的には会社から指定された医療施設等で受診することとなるため、どこで健康診断を受けるか悩むことはあまりないでしょう。そうでない方の場合、どこでどのように受診すべきか悩むこともあるのではないでしょうか。確かに医療施設によって検査内容や結果に多少の違いはありますが、大切なのは自分の健康状態が今どうなっているか知ることです。例えば検査結果について、自身の過去の検査結果と現在の数値と比較して、どの項目に変化があるのかを確認することで、自身の健康状態の変化が見えてくるはずです。

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