適切な口腔ケアはQOLの向上
適切な口腔ケアを行い、口腔の疾病予防をすることは、QOLの向上につながります。QOLは「Quality Of Life=生活(人生)の質」を意味しますが、その質を高めるには心身の健康保持が欠かせません。中でもお口の健康は、「食べる」「話す」だけでなく、「笑う」「表情を作る」など感情を表すことにも影響するものであり、まさに心身の健康保持のために重要な要素です。
2種類の口腔ケア
口腔の疾病予防のための口腔ケアは、大きく2種類に分類されます。口腔内を清潔に保つための「器質的口腔ケア」と、口腔機能向上のための「機能的口腔ケア」です。
器質的口腔ケア
器質的口腔ケアでは、歯磨きやうがいにより食べかすや歯垢を除去し、口腔内にある細菌数を減らすことを目的とします。
機能的口腔ケア
一方機能的口腔ケアでは、嚥下機能を鍛えるトレーニングやマッサージなどで、口の動きの維持や回復を目指すことが目的です。このように口腔ケアは、虫歯や歯周病などの予防だけでなく、健康的保持のためにも欠かせません。そしていずれもQOLを高めることにつながり、特に高齢者にとっては重要なものです。
配信: 医科歯科健診コラム