詰め替えで容器を洗う派?洗わない派?
お得かつエコにもつながる、ハンドソープやシャンプーなどの詰め替え。詰め替えの度にきちんと洗う派、洗わずにそのまま詰め替える派の大きく2つに分かれます。メーカー側は、詰め替え時の水洗いをどのように考えているのでしょうか?
水回りを中心に、生活空間に広く存在する「緑膿菌」を知っていますか? 健康な状態であれば悪影響を及ぼさない菌ですが、手術後や投薬中など体の抵抗力が落ちている状態の場合、重篤な感染症を引き起こす可能性がある菌です。ハンドソープの詰め替えによって緑膿菌が増えると、コンタクトの装着によって強い炎症が起こることもあります。
湿った環境を好む緑膿菌の存在を知ると、気になるのが詰め替え時に容器を洗うか、洗わないのかという問題。ネットではさまざまな意見がありました。「うちは水洗いなしで詰め替えて、2~3回詰め替えたら新しい容器に買い換えている」「ボトル詰め替えの洗う、洗わないって話、面倒くさくて詰め替えパウチのまま使っている」「詰め替えパックをそのまま入れられるボトルにすると、詰め替えの手間も省けるしボトルを洗う必要もないし衛生的にもいいよ」「詰め替え時に容器を洗うか洗わないかは、ものによって違うから説明書きを読むのが大事だよね」必ず洗うという人もいれば、面倒で洗わずに詰め替えているという意見に分かれました。最近では、詰め替えパウチごと使える商品も見かけるようになりました。
詰め替え時の水洗いを推奨するメーカーは、ハンドソープを展開するライオン、花王、ミューズなどが挙げられます。いずれも「清潔に使えるように」という理由から水洗いを推奨し、きちんと水を切る・乾かすことの2つが共通していました。ハンドソープやシャンプーなど、水回りに置いておく商品のほとんどは水洗いと乾燥を推奨していますが、中には洗わずにそのまま詰め替える商品もあります。詰め替え時はパッケージの注意事項をチェックしましょう。
反対に詰め替え時の水洗いを推奨しないメーカーは、資生堂が挙げられます。資生堂が詰め替え時に水洗いを推奨しない理由は、商品に微生物が入っても品質が保てるように製造しているから。一般家庭でおこなう詰め替えボトルの洗浄と乾燥は、不十分であることが多く、かえって菌が繁殖してしまうことも考えられます。品質を保てなくなる可能性を考慮して、水洗いせずに詰め替えることを推奨しているようです。
(夏木紬衣)
配信: LASISA
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