職人たちのいる工房
今回、紙漉き体験をさせていただいた
お部屋の奥には因州和紙の職人たちが
作業している部屋があります。
特別に見学させていただきました~!
大きな画仙紙を作っていました!
巨大な型に原料となる液体が一気に流し込まれ
素早く水切りして、一枚一枚重ねていきます。
重ねられた和紙は、
大きな鉄板に張り付けて、筆で払うように
ピーンとシワがないよう伸ばしていきます。
私も実際に体験させていただいたのですが…
紙が想像以上に重くて…力加減が難しく、
紙をしっかり張ろうと引っ張りすぎると
破れてしまうし、緩めすぎるとしわができてしまい
とっても難しい~!
職人技のすばらしさを改めて感じました。
ちなみに和紙を乾かす鉄板には
温度計がありません。
約80度前後だそうですが、紙の厚さなどによって
職人の感覚だけで温度の調整を行っているそうです。
鳥取砂丘の厄介者が生まれ変わる?
ココが砂丘・・・?!
この和紙に活用できないかと目を付けたのが、
「チガヤ」という植物です。
外来種の草で鳥取砂丘に増えてしまい問題となっています。
チガヤはイネ科の植物で手で引っ張って
抜こうとしても…根が地上に深く!広く!強く!
張り巡らされていて全然抜けない…
とっても厄介な植物です。
スコップで耕してから掘ってみると・・・
根っこが切れる音が聞こえる><
この外来種の雑草が増えることで
砂丘に本来生息する植物や生き物たちの
妨げとなり問題となっています。
チガヤ
これを解決しようと、
重機で地表を耕した後にボランティアなどによって
草むしりが行われています。
本来、草むしりを行ったこのチガヤなどの雑草は
焼却処分されますが、因州和紙という伝統文化と
かけ合わせることで新たな商品を生み出しています。
それがコチラのレターセット↓
チガヤを原料とした和紙です!
鳥取砂丘の厄介者で焼却処分されるはずだった
チガヤが風合いの素敵な和紙へ!
現在は砂丘の除草ボランティアに参加した方へ
のプレゼントや砂丘センターなどで購入すること
ができるようになっています。
砂丘レンジャーの玉野さん
厄介者と言われている雑草が因州和紙という
伝統文化と融合することで、伝統文化や砂丘の
雑草の問題を知るきっかけとなり…
新たな可能性に生まれ変わっていました。
配信: na-na