オトナミューズ編集部で注目したいキーワードとして浮上した「90年代」。40代にとっては懐かしい青春時代に一世を風靡したアイテムやスタイルだけに、今取り入れるにはやや気恥ずかしい感もあるかもしれません。が、ここではそんなアイテムを、令和の私たちに無理なく取り入れる4つの方法を伝授します。現代に帰ってブラッシュアップした90年代スタイル、大いに楽しみましょう!
90s REVIVAL ❶カルバン・クラインのロゴを主張
ジャケット¥110,000、パンツ¥35,200(共にカルバン・クライン)、ブラトップ¥8,800、ショーツ¥4,950(共にカルバン・クライン アンダーウェア/全てカルバン・クライン カスタマーサービス)
ケイト・モスを起用したカルバン・クラインの広告、といえば誰もが当時のアイコニックなビジュアルを思い出せるはず。私たちの青春に色濃く刻まれたCKブランドの復権! 変に気負わず、直球勝負のロゴものをさらりとシンプルに着ればよし。
90年代初頭の伝説的なキャンペーン広告で、ファッショナブルなイメージが浸透したこちらのアンダーウェア。大人の貫禄ただようハンサムなジャケットやスラックスを相棒に“見せるインナー”としてCKロゴをアピールした着こなしを。
Tシャツ¥12,100、デニムパンツ¥27,500、ベルト¥16,500(全てカルバン・クライン ジーンズ/カルバン・クライン カスタマーサービス)
ワークウェアだったデニムを瞬く間にタウンユースな存在へと押し上げた功績を誇るのが、こちらのジーンズコレクション。Tシャツ×デニムの王道ルックが今なお素敵に見えるのは、CKならではのクリーンさとタイムレスな魅力の賜物。
削ぎ落とされたシンプルさが気分。¥8,800(カルバン・クライン/カルバン・クライン カスタマーサービス)
分かりやすいロゴが苦手なら、控えめなCKマーク入りを。¥8,800(カルバン・クライン/カルバン・クライン カスタマーサービス)
旬を体現しやすいインパクトロゴ。¥9,900(カルバン・クライン ジーンズ/カルバン・クライン カスタマーサービス)
90s REVIVAL❷ 憧れのケイト・モスに捧ぐ! 超ミニマル♡
シアードレス¥25,300、インに着たシルクドレス¥59,400、スカーフ¥12,100(全てヨー ビオトープ)、ネックレス¥242,000(ソフィー ブハイ/エスケーパーズオンライン)、バッグ¥107,800(ラディカ スタジオ/アマン)、ブーツ¥122,100(ペリーコ/アマン)
かっこいい! と憧れたケイト・モスの着こなしは、今思えば、小難しいおしゃれとは一線を画すミニマリズムそのもの。彼女のエッセンスを拝借し、令和のムードで再解釈してみたら? 決め手は大胆不敵なシンプルさとサイジングの妙なんです。
ブラックドレスとフリンジバッグを軸にしたBOHOルックは、フォークロア色を強めてしまうと途端に古く見えがち。透け感のあるドレスを重ねたり、首まわりの装飾感でドレッシーなテンションを加速させたりと、ノーブルに仕上げるのが正解。
ジャケット¥66,000、スカート¥39,600(共にサードマガジン)、ニット¥16,500(エイチ ビューティー&ユース)、バッグ¥231,000(ロザンティカ/ガリャルダガランテ 青山店)、シューズ¥59,400(アキラナカ/ハルミ ショールーム)
多く見られるのが、形は至ってシンプルで、いわゆるスーツっぽいフォーマル感を備えたセットアップ。これはグレンチェックが何ともケイト的。トップスや小物はもちろん黒で、ミニマルさを印象づけて。肌感多めなのがコツ。
ジャケット¥107,800(アンスクリア/アマン)、オールインワン¥44,000(サードマガジン)、Tシャツ¥12,100(ウエストオーバーオールズ/RHC ロンハーマン)
どれも“THEケイト・モス”な代名詞的存在のアイテム。それでいて、ジャケットはユニセックス、Tシャツのロゴは起毛、ボトムはつなぎの上半身をウエストでギュッと。要はサイズ感含めて、いい意味での野暮ったさを演出すると断然新鮮な見え方に。
1994~1999年のケイト・モスがお手本
モデル界の美の基準さえも塗り替えた、不動のおしゃれアイコン、ケイト・モス。90年代終盤にかけてのアンドロジナスな私服スナップやパーティシーンでのドレススタイルには、今の原点回帰ムードにも通ずる色あせない魅力があります。
90s REVIVAL❸1994年公開『リアリティ・バイツ』のウィノナ・ライダー的ノスタルジックをまとう
ニット¥31,900(サヤカ デイヴィス/ショールーム セッション)、ジャケット¥68,200、スカート¥46,200(共にオーラリー)、サングラス¥51,700(ボッテガ・ヴェネタ/ケリング アイウェア)、シューズ¥170,500(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン)、リング[右手]¥374,000、[左手]¥253,000(共にCALLMOON/ショールーム セッション)
1994年公開の青春映画『リアリティ・バイツ』には、当時の若者たちの、肩ひじ張らないリアルな着こなしアイデアがぎっしり。なかでも、主役リレイナを演じるウィノナのワードローブは、クラシックでいて飾り気なく自然体。小粋なショートヘアとのバランスも相まって、上品レトロな印象はまさに気分!
劇中で特に印象的なコーラルレッドと、風に揺れるロングドレスの着こなしをMIX。色みがブライトでインパクトたっぷりなので、風合いが際だつリネン素材を選んだり、装飾感を極力おさえることで、あくまでもナチュラルにまとめたい。
ニットトップス¥25,300、スカーフ¥9,900(共にヴェニット/ハルミ ショールーム)、デニムパン¥25,300(RHC/RHC ロンハーマン)、シューズ¥135,300(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン)
ウィノナと親友ヴィッキーが着ていたような、ヴィンテージ調の花柄からインスパイア。グランジっぽいニュアンスを感じさせるデニム合わせも90sライク。足元は華奢なパンプスを選んで、都会派ムードに落とし込むのが得策です。
ウィノナになりきり! 最新アイテム8選
懐古主義に寄り過ぎないモダンなかごが大人向き。バッグ¥57,200、チャーム¥15,400(共にセンシ スタジオ/スティーブン アラン シンジュク)
スタイルにクリーンさと品格を添えてくれる白エナメルのメリージェーンは、合わせやすさ抜群。¥69,300(ペリーコ/アマン)
大ぶりモチーフのチョーカーが気分♡ ¥15,400(ニンファ ハンドメイド/エディットフォールル/ベイクルーズ カスタマーサポート)
一見おもちゃのようなキッチュさでいて、ガラス製。ハンドメイドのウォーム感は、大人がさらりと着けてこそ素敵に映る。リング¥19,800、ピアス¥22,000※共に別注(共にレヴェンス/RHC ロンハーマン)
ずるっとレイジーに着こなしたい、パッチワークデザインのロンスカ。古着のフーディでグランジっぽくしても。¥58,300(ロンハーマン)
アクセサリー感覚で持ちたいキャッチーなバッグはブラジル発。¥104,500(ワイワイ/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
劇中でも印象的だった、ぽってりとしたチャンキーシューズも必須。¥204,600(ロジェ ヴィヴィエ/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)
色褪せない♡
『リアリティ・バイツ』は永遠のバイブル
シビアな社会情勢のなか、大人になりたくない4人の若者たちの共同生活を描いた青春ラブストーリー。黒髪ショートをなびかせ90sテイストのフレンチカジュアルに身を包むウィノナの可愛さは、この作品の世界観そのものでした。
90s REVIVAL❹クロエ・セヴィニーのシースルーアイテム使いがお手本!
ニットトップス¥24,200、スカート¥26,400(共にロエフ/エイチ ビューティー&ユース)、中に着たブラトップ¥16,500(ヨー ビオトープ/ビオトープ)、インナーパンツ¥15,400(プロブォーク/エディットフォールル/ベイクルーズ カスタマーサポート)、シューズ¥176,000(ジャンヴィト ロッシ/ジャンヴィト ロッシ ジャパン)、ヘアピン¥69,300(ロジェ ヴィヴィエ/ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパン)
90年代プレイバックを受け、透ける服が再燃中。パッと見、非日常的!? と躊躇しがちだけど、プレーンな形を選んでキャミやタンクをインナーに仕込めば、普段使いのボトムスで十分トレンドライク。シースルーを常用するクロエの装いを参考にしたい。
上下共にシースルー。一見すると大胆な装いだけど、清潔感のあるオールホワイトや、ロンT×Iラインシルエットの上品なフォルム選びが功を奏し、奇をてらわないクリーンな雰囲気に。メタリック小物をプラスするとより鮮度アップ。
ヘルシーさが魅力のクロエ・セヴィニーの着こなし
クリーンな印象を与える白、黒、ネイビーや、上質感ただようエクリュカラー。色合わせからして抜群のセンスを発揮するクロエ。ともすると女っぽさ過剰に見えてしまう透けアイテムを、さらりと嫌みなくヘルシーに昇華しています。
90s REVIVAL❺トラックパンツはR&Bグループを意識して肌見せとセットで♡
シャツ¥89,100(ハーフボーイ/エストネーション グランフロント大阪店)、トラックパンツ¥35,200、トラックジャケット¥37,400(共にアンスクリア/アマン)、バッグ¥31,900(レスポートサック フォー アダム エ ロペ/アダム エ ロペ)、シューズ¥137,500(ペリーコ/アマン)
かつてR&Bの一大ブームを巻き起こした、TLCやスパイスガールズ。彼女たちのユニフォームともいえるジャージ的なトラックパンツ人気が再浮上。肌感をアクセントに、デザイン性高めのモダンなトップスでモダンな印象へ。
サイドライン入りのトラックパンツは、ストリートライクなだぼっとしたサイズ感より、センターシーム入りの美脚ラインが大人向き。相棒には、袖や背面にボリュームが出るデザインシャツを。あくまでも、シティな仕上がりを心がけて。
TLCもスパイス・ガールズもスポーツウェア使いの達人
TLC
スパイス・ガールズ
スポーティー・スパイス(メラニー・C)
photograph:SHOHEI KANAYA(model), MAYA KAJITA[e7](still), AFLO styling:KASUMI KATO hair & make-up:KYOHEI SASAMOTO[ilumini.] model:MIKIKO YANO
otona MUSE 2024年6月号より
配信: オトナミューズウェブ
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