世界の「運動会」
日本以外にも、運動を「体育イベント」として取り入れている国はさまざまあります。
ここからは、世界の運動会について見ていきましょう。
台湾
台湾の運動会は日本由来であり、日本との共通点が多いといわれています。
学校ではクラス対抗で競技が行われ、定番の競技も綱引き・リレーなどでほぼ同じ。
ただし開催時期は日本よりも遅く、11月ごろなのだそうです。
アメリカ
アメリカには、子どもが参加する体育イベント「Field Day(フィールド・デイ)」があります。
フィールド・デイは、子どもたちが体を動かして楽しく遊ぶイベント。
細かい内容は学校によって異なりますが、保護者の観覧や事前練習はありません。
強制参加ではないため、行く・行かないも家庭の自由です。
イギリス
イギリスで運動会に近いイベントは、「Sports Day(スポーツ・デイ)」です。
日本と同様に組別対抗式で行われるイベントですが、クラスごと・学年ごとではありません。
子どもたちは学校全体を縦割りにした「House」というグループに所属し、さまざまな競技に取り組みます。
ハリーポッターをご存知の人なら、「グリフィンドール」「スリザリン」などの組み分けをイメージすると分かりやすいかもしれません!
スポーツ・デイで行われるのは、リレーや障害物競争などです。
団体競技は少なく、個人競技がほとんどである点はアメリカと似ています。
中国
中国も日本と同様に幼児クラスから運動会行事があります。
ただし内容は大きく異なっており、団体種目はさほど多くありません。
個人競技がほとんどで、運動会というよりは体育競技大会といった印象が強めです。
行われる競技は、短距離走・中距離走・高跳びなどがあります。
また中国の運動会の特徴として見逃せないのが、「予選」があること。
中国は人口が多いため、全ての子どもが運動会に参加できないことも少なくありません。
学校によっては、予選を開催して参加できる選手を決めているそうです。
クラス対抗・チーム対抗で競い合いを行う点は日本と同じですが、音楽やアナウンスで会場を盛り上げる……などの演出はありません。
まとめ
日本の運動会は「団結」「協力」などがテーマとなっており、「和」が重視される運営となっています。
これに対し他国の運動会は、「個」で行われるものがほとんど。
同じ運動会でも、雰囲気や盛り上がりは大きく異なります。
コロナ禍以降運動会の短縮化・簡素化が進んでいるとはいえ、運動会は子どもたちが思い切り体を動かせる楽しいイベント。
お弁当や席取りなどの負担はありますが、保育園・幼稚園・学校時代の大切な思い出として、保護者も一緒に楽しめるといいですね!
文/カワサキカオリ
配信: ASOPPA!
関連記事: