おすすめはスーパー購入の非常食を「ローリングストック」すること
上記で紹介した「スーパーで買える非常食」を、ローリングストックしておくことが一番のおすすめです。
ローリングストックとは?
ローリングストックとは、普段の食事に使う食品を少し多めに買い、それを日常的に消費しながら、常に新しいものを備蓄しておくサイクルのことです。
災害時の備蓄として有効なだけでなく、保存期限切れの食品を減らし、経済的にも無駄が出にくいのが特徴です。
例えば、食べなれない非常食や保存食を大量に一度に買ってしまうと、長期間使わずに放置し、気づいたら保存期限が過ぎていることがあります。
しかし、ローリングストックでは、日常的に使用する食品を少しずつ消費していくので、古くなったものを無駄にせずに済み、常に新鮮な食品を備蓄しておくことができます。
また、非常時でも普段から慣れ親しんだ食品を食べられるため、心理的な安心感にもつながります。
ローリングストック・実践のステップ
ローリングストックは、簡単な3ステップで実践することが可能です。
①長期保存が可能な食品をピックアップ
まずは、普段使う食品の中で長期保存が可能なものを選びましょう。
例えば、缶詰、レトルト食品、乾麺、フリーズドライ食品などは、長期間保存できるだけでなく、災害時にも手軽に食べられるので便利です。
②古いものから使い、新しいものを後ろに
新しいものを買ったら、古いものを先に使うという習慣をつけましょう。
棚や収納スペースに保存する際も、古いものを手前に、新しいものを奥に置いておくことで、自然と先入れ先出しのサイクルが生まれます。
③消費したら補充する習慣を
日常生活で備蓄している食品を使ったら、使った分を補充することを忘れずに。
定期的に確認し、必要に応じて新しいものを買い足すことで、常に一定量の備蓄が保たれます。
スマートフォンのリマインド機能などを使い、消費期限をチェックしておくのも便利ですよ!
ローリングストックに適した食品例
ローリングストックを実践するには、普段の食事でも使える長期保存可能な食品を選ぶことが大切です。
ここでは、パスタ、缶詰、レトルト食品など、ローリングストックに適した具体的な食品例と、その活用方法を紹介します。
①乾麺(パスタ・素麺など)
パスタは長期保存が可能で、災害時にも便利に使える食品の一つです。
調理は少し水が必要ですが、レトルトのソースをかけるだけで食事が完成するため、手軽です。
うどんやそばなどは調理にお湯を多く使うため、非常食としては素麺などの短い時間で茹で上がる麺がおすすめ。
乾麺とトマトソースやジェノベーゼなど好みのソースを、常に数袋ストックしておくと便利です。
②缶詰・パウチ食品
缶詰はローリングストックの代表的なアイテムです。
保存期間が長く、調理不要でそのまま食べられるものも多いため、非常食としても大変優秀です。
魚の缶詰(サバ缶、ツナ缶など)や果物の缶詰はそのまま食べるほか、サラダやおかずとしてアレンジも可能。
また、缶詰のスープや煮込み料理も普段の食事に取り入れやすいもの。
缶詰を使った料理を定期的に作り、消費しながらストックを維持しましょう。
③レトルト食品
レトルト食品は、加熱するだけで食べられるため、災害時にも非常に便利です。
特にレトルトカレーやスープは、ご飯やパンと組み合わせるだけで栄養バランスも良くなります。
日常生活でカレーや丼系のレトルトを使用する習慣をつけると、備蓄が自然に進みます。
自炊に力を入れている人も、ときどきは「今日はちょっと楽しちゃおう!」という“あえてレトルト”な日を作って、お気に入りの味を探しておくのがおすすめです。
自身がやりやすい食材でローリングストックをはじめよう
ローリングストックとして実際に筆者が購入した商品は、「パスタ」「パスタソース」「素麺」「ツナパック」の4種類です。
乾燥状態で保存できるので場所を取らず、災害時や急な食事にも対応可能できるパスタは、普段の食事にもよく使うため、消費と補充がスムーズに行えます。
茹で時間が短く、少ない火力や水で調理できる素麺は、非常時にも有効。
普段の食事でも冷たい麺料理などに使えるので、自然に消費・補充のサイクルを回せます。
ツナパックは、長期保存が可能で、開封してそのまま食べられるという手軽さが大きな魅力です。
たんぱく質や良質な脂質が豊富で、パスタやサラダに加えるだけで栄養価を高められます。
缶詰に比べ保存期間は短くなるものの、使いやすいのでローリングストックにはおすすめですよ!
非常食おすすめな保管方法と注意点【スーパーで購入したらチェック】
非常食は、適切に保管することでその効果を最大限に発揮します。
以下のポイントを押さえて、非常食の保管を効率的に行いましょう。
温度・湿度の管理でおいしく長持ち
非常食を保管する際は、温度や湿度の管理が重要です。
高温多湿の場所に置いておくと、食品の劣化が早まったり、包装が破損したりする可能性があります。
理想的なのは、涼しくて乾燥した場所で、できるだけ直射日光が当たらない場所を選ぶこと。
シンク下などの湿度の高い場所には注意してください。
キッチンにこだわらず、廊下やクローゼットの下部など、目につきやすく保存に適した場所を探してみてくださいね。
非常食の置き場を決めよう
非常食は、避難時や避難時にすぐ持ち出せる場所に置いておくことが大切です。
特に、地震などの災害時には、玄関や家の出入り口付近に保管しておくと、すぐに取り出して避難することができます。
また、家族全員がアクセスしやすい場所にまとめておくと、非常時にも混乱せずに対応できます。
車のトランクに一部を保管するのも有効です。
保存期限の管理と日常的な消費を
非常食の保存期限は、購入時に確認しておきましょう。
長期間保存が可能とはいえ、保存期限が切れてしまっては本来の機能を果たせません。
ローリングストックの考え方を取り入れつつ、保存期限が近づいた非常食は、日常的に食べる工夫をしましょう。
例えば、カレーやスープなど、普段の食事にも取り入れやすい保存食品を多めにストックしておけば、期限切れを防ぎつつ、新しいものを備蓄できます。
配信: トクバイニュース