総合ビルメンテナンス会社に勤務していたころの出来事です。ある日、40代の女性社員から興味深い相談を受けました。彼女の「弟」が長期間無職で、わが社の清掃部門で雇用できないかというものでした。
盗撮カメラが発見!?
履歴書を確認すると、直近2年間以外は空白期間もなく、必要な資格もそろっていたため、面接を実施し採用を決定しました。彼の勤務態度は良好で、順調に半年が経過しました。
ところがある日、清掃部門の責任者から衝撃の報告がありました。「女子トイレの個室で小型カメラが見つかった」というのです。急いで現場に向かい、カメラを回収しました。それは汚物入れを巧妙に改造した手製のもので、明らかに計画的な犯行でした。
まさかの犯人が…
犯人を特定する過程は省略しますが、結局のところ、その「弟」が犯人だと判明しました。彼は事実を認め、すぐに依願退職を申し出ました。その際の冷静な態度に違和感を覚えた私。その後、知人経由で彼の複数の犯罪歴が明らかになりました。
この事実を踏まえ、採用を推薦した女性社員に経緯を説明しました。すると驚くべき真実が明らかに。彼は弟ではなく、単なる同棲相手だったのです。女性は「もう限界なので別れたい」と冷ややかに語りました。
配信: 介護カレンダー