アラサー突入も「精神年齢が17、18歳くらいで止まっていて…」伊藤健太郎が憧れる“大先輩”を明かす

アラサー突入も「精神年齢が17、18歳くらいで止まっていて…」伊藤健太郎が憧れる“大先輩”を明かす

 俳優の伊藤健太郎さん(27歳)が主演を務める人気シリーズの続編、『静かなるドン2』が現在公開中(後編)です。


 累計発行部数4600万部を超えるヤクザ漫画の金字塔を令和の時代にパワーアップして映画化した本作は、前作がネットフリックスで第1位を獲得するなど、伊藤さんの新たな代表作として高い支持を得ています。

 その『静ドン』の魅力、そして20代後半になり変化し始めた意識、あこがれの大御所俳優とのエピソードなど、伊藤さんに話を聞きました。

やくざモノだけど、やくざモノっぽくない『静ドン』


――『静かなるドン』、前作はネットフリックスで配信第1位を獲るなど、大人気ですよね。

伊藤健太郎(以下、伊藤):本当にうれしいですね。『静ドン』が超大作と並んでいるのを画面で観たときに驚きましたし、とてもうれしかったです。主人公の近藤静也は昼と夜の顔が違う二面性があるので、そこが一番楽しめたという声をいただいて本当にうれしかったです。

共演者のみなさんの力があってです。コメディの部分とシリアスな部分の緩急があるので、あっという間に1時間が終わってしまったという感想は、作る上でも意識していたことで、届けたいなと思っていたものが観てくださった方々に届いてうれしかったです。

――2023年の前作のインタビューの時も『静ドン』愛を語られていましたが、また出演したいと思う魅力は何でしょうか?

伊藤:世界観ですね。やくざモノですが、やくざモノっぽくないというか。流血もあるので一概にそうとは言い切れないのですが、僕が勝手に目指していたものは、“ちびっ子でも観られるヤクザ映画”なんです。実際、観る観ないの問題は置いておいて、そう意識して取り組むことで観やすくなるとは思うんです。特に今の時代、こういう世界観への視線が厳しかったりもするので、大人でも苦手な方はいるでしょうし。『静ドン』の世界観が面白いので、やくざモノという印象だけで敬遠してほしくないじゃないですか。

静也について「スパイダーマンみたい」という感想をいただいたのですが、それがすごくうれしかったんですよ。その方にはやくざモノとして捉えられていないんですよね。あとは『静ドン』を観て僕のファンになりましたって言ってくれた小学生くらいの子もいて、そういう年代の子も観るのかと思ったことも大きいですよね。

ダンスシーンには「びっくり」


――確かに死闘などの激しいバイオレンス描写もありますが、特に今回は冒頭から突然、映画『ラ・ラ・ランド』のように伊藤さんが踊り出すなど、コメディ要素も強まってましたよね。

伊藤:あれはびっくりしました(笑)。撮影日当日に振り付けを覚えて踊ったんです。あんなに踊ると思っていないから、ここまでしっかり振り付けがあるのかとびっくりしました。でも、面白かったです(笑)。

――若くして代表作と言ってもいいシリーズに出会えていることは、心境としてはどうですか?

伊藤:宝物がどんどん増えていっている感じでしょうか。自分の中で胸を張って代表作と言える作品があるのですが、『静かなるドン』も自分の中では代表作と言える作品ですし、素直にうれしく思います。役者としても、伊藤健太郎個人としても、そういうものをどんどん増やしていきたい。それが目標でもあるし、どんどん更新していかないといけないことでもあると思うんです。

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