母が他界「保険金があるのか?」悪い顔で近づく親戚…高校生だった私は<夫と義家族に無視される>

母が他界「保険金があるのか?」悪い顔で近づく親戚…高校生だった私は<夫と義家族に無視される>

ノリコさんは、2歳年上の夫・マナブと60代の義両親と暮らしていますが、今では夫と義父母に無視されてしまう関係になってしまいました。夫から何も相談なくマイホーム貯金を義実家のリフォーム代に使われ、なし崩し的に義父母との同居が始まりましたが、1年経っても同居は解消されませんでした。


あるとき、義父母の会話を立ち聞きしてしまい、夫の不倫相手の妊娠や、ノリコさんをぞんざいに扱って追い出そうとしている作戦を知り、ノリコさんは悲しみ傷ついたフリをしながら、見守りカメラを家の各所に設置して、離婚が有利になる証拠を集めることにしました。


すると、ノリコさんの不在時に、義父母が不倫相手・アサヨを家に招いていることが発覚! 見守りカメラ越しにアサヨから誘われ、後日会うことに。アサヨは「義父母に仕返しがしたくて夫に近づいた」と告白したのです。


15年前、アサヨは当時小学6年生。不況のあおりに耐え忍んでなんとか続いている町工場を営む、両親と幸せに暮らしていました。

そこへ若き日の義父が現れ、大規模な仕事を持ちかけられた父は設備投資などをしたあとで突然契約撤回を告げられ、倒産を余儀なくされてしまいました。さらに悪い噂まで流され、八方塞がりになった父は町工場をたたみ離婚。アサヨは母と2人、遠い地で暮らすことになりました。


その後の生活は苦労の連続で、肩身の狭い思いをしながら暮らすアサヨ。

そんなある日、父が事故で亡くなり、その後母も病気で亡くなります。


死の間際にあった母から、母に高額な保険金がかかっていること、叔父には気をつけることを告げられていたアサヨでしたが……?

甘い蜜の気配を感じてすり寄ってくる叔父

























母方に身寄りがなかったアサヨは、母に気をつけろと言われていた叔父を頼るしかなく、葬儀は叔父と執り行いました。
叔父から一緒に来るかと提案されますが、母の言葉が頭をよぎり、寸でのところで断るアサヨ。


その姿に、叔父は「保険金があるのか?」とグイグイ踏み込んできます。


とっさに嘘をついて逃げ切ったアサヨでしたが、後日、母の遺品の中から自分に当てた手紙を見つけ、母の言葉の意味を知ったのでした。


死の間際に母が遺した言葉を信じ、高校2年生とはいえ未成年でまだひとり立ちするには不安が残る中、叔父の援助を断ったアサヨ。その決断が吉と出るか凶と出るか……。


すべての真実が込められた母の手紙から察するに、やはりアサヨの判断は正しかったようです。母が叔父を危険視する理由が、せめて父の死に直接的につながっていないことを願うばかりですね。

>>次の話

著者:マンガ家・イラストレーター とりまるねこぽちゃ

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