今後の注意点
ラニーニャ現象に比べるとニュースで見聞きする機会の少ない正のダイポールモード現象ですが、ラニーニャ現象と同様に日本の夏や秋の高温をもたらします。
ラニーニャ現象も正のダイポールモード現象も定期的に発生している現象ですが、両者が重なるタイミングは多くありません。
しかし、地球温暖化が進んでいる昨今、2007年のように再びラニーニャ現象と正のダイポールモード現象が重なると、過去に経験したことがないような暑さになる可能性もあります。
今年の秋以降はラニーニャ現象が発生する可能性が高いと予想されています。ラニーニャ現象の動向に注視するとともに、正のダイポールモード現象の動向にも注目しましょう。
〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
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配信: 防災ニッポン
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