20〜40代の日本人女性の、なんと65%が貧血、または隠れ貧血(血液検査で異常がなくても、体内にストックされる貯蔵鉄=フェリチンが足りていない貧血一歩手前の状態)って知っていましたか?
忙しくて食事を抜いたり、ダイエットをしていたりすると、栄養が不足しがち。暑い時期は汗をたくさんかくことで、鉄も一緒に排出されてしまいます。
「特に、鉄は食事からとりづらい栄養素です。ビタミンCを含む食品と一緒にとると、吸収率が上がります」(関口絢子さん)
そこで今回は、鉄が豊富な「いわし水煮缶」で作る、簡単パスタをご紹介します。
いわし水煮缶は、さば水煮缶よりも鉄が豊富。健康な体づくりに欠かせないタンパク質も効率よくとれるうえ、カルシウムや、「体によい脂質」として知られているDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(イコサペンタエン酸)も含まれています。
組み合わせる野菜は、ほうれん草をチョイス。ほうれん草からは鉄のほか、鉄と一緒にとると吸収率が上がるビタミンCもとることができますよ。
栄養について教えてくれたのは
関口 絢子さん
管理栄養士、料理研究家。YouTube「管理栄養士:関口絢子のウェルネスキッチン」で健康や美容に関する情報を発信中。著書に『春夏秋冬 疲れ取りごはん 心も体も軽くなる「食べ養生」大全』(KADOKAWA)など。
レシピを教えてくれたのは
藤井 恵さん
料理研究家、管理栄養士。女子栄養大学卒業後、料理番組、フードコーディネーターのアシスタントなどを経て、テレビや雑誌、書籍などで活躍中。素材の持ち味を生かした、シンプルでいて工夫のあるレシピに定評がある。
Instagram@fujii_megumi_1966
いわしとほうれん草のパスタ
材料(2人分)
いわし水煮缶…2缶(約380g)
ほうれん草…1わ(約200g)
玉ねぎ…1/2個
にんにくのみじん切り…2片分
スパゲッティ…120g
オリーブ油、塩、しょうゆ、粗びき黒こしょう
【作り方】
1 ほうれん草は5~6cm長さに切る。玉ねぎは縦薄切りにする。鍋に水6カップを沸かし始める。
2 フライパンにオリーブ油大さじ1、にんにくを入れて中火で熱し、香りが立ったら玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。いわしを缶汁ごと加え、軽くほぐしながら2~3分煮る。
3 鍋の湯が沸いたら塩少々を入れ、スパゲッティを袋の表示より1分短くゆで始める。ゆで上がる30秒前にほうれん草を加え、ともにざるに上げる。
4 3、しょうゆ大さじ1/2を2に加えてあえる。器に盛り、こしょう少々をふる。
(1人分623kcal/塩分2.2g/鉄7.8mg)
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下ごしらえいらずで食べられる「いわし水煮缶」をストックしておくと、手軽に栄養補給ができて便利。忙しい日や、いざという時に備えて、ローリングストックするのもおすすめです。
レシピ考案/藤井 恵 監修/関口絢子 撮影/広瀬貴子 スタイリング/浜田恵子 栄養計算/スタジオ食
編集・文/singt
配信: レタスクラブ