●少年刑務所の受刑者「お金無い人はきつい」
「お金無い人はきついと思いますよ」
東日本の少年刑務所に服役中の20代の受刑者は 手紙でそう感想を送ってきた。
現在、時給21円の水準で刑務作業に取り組み、月に得られる作業報奨金は約2400円だ。
同じ工場で作業をしている受刑者の中には、郵便料金の値上げに伴って「手紙を送らない」と話す仲間がいたという。
●「不満はない」 一方で物価高騰の影響も
一方、長期刑の受刑者を収容する刑務所のある受刑者は月に5000〜6000円ほどの作業報奨金を得ているといい、値上げについて「私の周りの受刑者で不満に思っている人はいません」と明かす。
ただ、下着や便せんなど刑務所で購入できる物品の価格が社会にいた時よりも高いことに納得できない様子だ。
”臨時収入”を得るため、家族の協力を得て獄中からフリマアプリで私物を出品したが、買い手がつかなかったという。
この受刑者によると、受刑者でも政府による非課税世帯への給付金を受給できるといい、「(給付金が)なくなったら(作業報奨金以外の収入は)ゼロですね」と話した。
配信: 弁護士ドットコム