近年は地震や津波、豪雨などの自然災害が相次いでいることから、いつなんどき大きな被害に遭うか分かりません。そのため、多くの人の防災意識は高まっているようです。そんな中、家庭でもしっかりと対策しておきたいものです。そこで今回は、盲点になりがちな家電類の防災対策を紹介していきましょう。
■エアコンの室外機は倒れないように固定する
あまり知られていませんが、エアコンの室外機が転倒したり浸水したりしてトラブルに見舞われることがあります。エアコンのプロである三菱電機の久田優美さんによれば、「あらかじめ転倒防止金具の使用などで室外機が倒れないようにしておくことや、室外機用架台に乗せて浸水を防ぐことなどが予防策となる」そうです。
また、悪天候時やエアコンの運転をしていない間は、室外機カバーをかけておくことで室外機を守ることもできるとか。ただし、室外機カバーをかけたままエアコンを作動させないように注意が必要です。
災害に見舞われたときに室外機が倒れているのを発見したら、絶対に自分で起こすのはNGとか。販売店や専門業者に連絡しましょう。もちろん、倒れたままエアコンをつけるのもNG。さらに故障してしまう恐れがあるそうですよ。
■冷蔵庫は転倒防止用ベルトなどで壁や柱に固定する
冷蔵庫については、転倒してしまうのが最も恐ろしい事態です。重量もサイズも大きいため、倒れたら大けがや致命傷となることもあります。転倒防止用ベルトや突っ張り棒、耐震ジェルマットなどで壁や柱に固定しましょう。その際は、壁や柱の強度を確認したうえで行ってくださいね。
■日頃使わない家電製品は電源プラグを抜いておく
家電製品全般に転倒防止策を行っておくと同時に、日頃から使っていないものは、水没や落雷に備えて電源プラグを抜いておくのがよいでしょう。また、大きな家電が転倒した際にも避難経路が確保できるよう、計算して家電の設置をすることも重要です。
災害時は慌ててしまい、家電製品どころではなくなるものです。冷静な平時に、ぜひ対策しておいてくださいね。
配信: アサジョ