野鮎パワー炸裂の連発劇!
「イエーイ粘り勝ち!」ズドーンと目印が引き込まれる強い引きの後、シャープな顔つきのカッコイイ良型がタモに収まった!ここからは野アユパワー炸裂!やはり泳ぎはオトリとは比べ物にならないほど別物で、掛かりそうなポイントに入れるとこれまた「ズドーン!ギューン!キタキタ」。この鮎の引きってやつは何度味わってもたまらんのです(笑) 。
朝は追い切らない鮎が多く、バレやケラレも多かったので4本イカリから3本イカリに変更。この針交換によりだいぶバレやケラレは改善された。この時期の鮎たちは盛期のようにガンガン四六時中追ってくるわけではないので、ちょっとしたミスが釣果に大きく響いてくる。針一つにしても細やかな気遣いが大切だ。
それにしても寒い…。風も出てきたことにより濡れたウエアが冷えブルブルだ。しかしこの寒さを推してでも釣りたい鮎たちがいた。下流では先輩方も交互に竿を曲げているし、相方も順調なご様子。
私はポイントを深場に移し丁寧に泳がせていく。そして石脇を通った瞬間だった。ズドーンと目印が水中へ!引き抜くのがもったいないくらいの格別の引きである。その後、タモに収まったのは香りの良い鮎であった。お昼にかけて活性が上がったようで鮎の姿をあちこちで見ることができた。
「最後の1尾!」の掛け声と共に、相方と最後のひと流しを行っていく!こういう時は大体釣れずに時間が掛かってしまうものであるのだが、しか~し!今日は違った。ひと流しでヒットしたのだ!良型鮎がビシッとタモに収まり、何とも気持ち良い!下流の相方も即ヒットでお互い上出来な締めとなった。
秋本番の那珂川はまだまだ力強い鮎たちが待ってくれている!
多くの鮎がいるにもかかわらず、解禁初期から渇水に悩まされ、川には多くの青ノロも発生した。釣りにならない時期もあったが、秋になり大水も出て青ノロも解消され、大きく成長した鮎たちが元気に泳ぎ回っていた。まだまだ錆もなく若い那珂川鮎たちはしっかり石に付き追ってくる。
夕暮れの空には真っ赤に染まったうろこ雲が広がっていた。すっかり秋本番となった那珂川ではあるが川では最後の力を存分に発揮する力強いアユたちが待っていてくれることだろう。