ゲーム課金のリスクを知って、後悔しないための6つのポイント

ゲーム課金のリスクを知って、後悔しないための6つのポイント

3、課金を最小限におさえる為に知っておきたいゲーム会社の戦略

ゲーム課金は、当然ですがゲーム会社がお金を儲けるために用意したシステムです。

ゲーム会社は、ユーザーがどんどんゲームに課金するように、以下のような戦略をとっています。

ゲーム課金を最小限におさめるために、ゲーム会社の戦略を事前に知っておきましょう。

(1)初めは無料にして入り口を広くする

ほとんどのゲームは、初めは無料で利用できます。

アプリも無料でダウンロードできます。

無料で楽しいゲームができるので、多くの人が気軽にアプリをダウンロードしてゲームを始めます。

このように、初めは無料で気軽に遊べるようにして入り口を広くすることによって、利用者を増やすというのがゲーム会社の戦略なのです。

(2)端末をスマホとし、習慣化へ繋げる

課金系のソシャゲのほとんどは、スマホ向けのアプリとして提供されています。

今の時代、スマホを常に手元に置いて、暇さえあればスマホで何かをするという人が非常に多くなっています。

つまり、常にスマホを触ることが習慣となっている人が多いのです。

そこで、スマホで気軽に遊べる楽しいゲームがあれば、暇さえあればゲームをする人が増えるのも自然のことです。

暇なときだけでなく、ちょっとした空き時間や通勤・通学中にもスマホでゲームができます。

食事中にゲームをする人もいるでしょうし、歩きながらゲームをする人も少なくありません。

このように、「スマホゲーム」とすることでゲームの習慣化へつなげるというのも、ゲーム会社の戦略です。

(3)課金しなければゲームを先に進めにくくなる

前記「1」でもお伝えしたように、課金系のゲームは、初めは無料で遊べても、やがて課金しなければゲームを先に進めにくくなります。

これもゲーム会社の戦略ですが、課金システムにはさらに巧妙な戦略が仕掛けられています。

それは、課金することによって強力なアイテムを直接購入できるのではなく、「ガチャ」を回す権利が得られるという仕組みです。

ガチャとはくじ引きのようなもので、当選すればアイテムが入手できるというものです。

当てものなので外れることもありますし、非力なアイテムしか入手できないこともあります。

1万円を課金してガチャを回したものの外れたとき、そこで諦めればよいのですが、それでは課金した1万円が無駄になってしまいます。

そこで、もう1度ガチャを回せば当たるだろうと考えて、また課金する人が少なくありません。

しかし、2回目のガチャも当たるとは限りませんので、2万円が無駄になる可能性が十分にあります。

すると、後に引けなくなってさらに課金してしまい、3万円・4万円・5万円……と課金していってしまうのです。

ある程度のところで損切りができればいいのですが、「せっかくここまでゲームを進めてきたのに」という気持ちが働くため、損切りをするのは非常に難しいといわれています。

このようにして次々に課金をすると「ソシャゲ中毒」のようになり、廃課金者への道を進むことにもなりかねません。くれぐれも注意が必要です。

4、後悔しないゲーム課金の仕方

ゲーム会社の戦略に乗せられてしまうと、多額の課金をしてしまう危険がありますが、適度に課金をしてゲームを楽しむことは何も悪いことではありません。

ゲーム課金で後悔しないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

(1)自分にとってのゲームの意味を考える

まずは、自分にとってゲームをすることにどのような意味があるのかを考えておきましょう。

ゲームで得られる幸せ度、ゲームに使いたい時間、他の行動と比べての優先度など、自分にとってのゲームの大切さを考えるのです。

このようにいうと難しく感じられるかもしれませんが、「趣味」や「暇つぶし」というものでもかまいません。

そうであれば、あくまでも「趣味」や「暇つぶし」としての利用法でゲームを楽しむということが重要なのです。

人によっては「最優先したい趣味であり、ゲームをすることが無上の喜びである」ということもあるかもしれません。もちろん、それでも構いません。

ただ、自分にとって本当にゲームが最も大切なことであるかどうかを、一度冷静に考えておくべきです。

(2)ゲームの意味からゲームでの可処分金額を決める

次は、自分にとってのゲームの意味に応じて、どれくらいの金額をゲームで使うのかを事前に決めておきましょう。

ゲームの意味が「暇つぶし」であれば、それほど多くの金額を費やすべきではないでしょう。

収入にもよりますが、せいぜい月に数千円から多くても1万円程度かと思います。

「最優先したい趣味」である場合でも、通常は生活費を犠牲するほどの金額を費やすべきではないはずです。

生活費を切り詰めてゲーム課金に充てることが悪いとはいいませんが、本当にそれだけの意味がゲームにあるのかを再度考えた方がよいかもしれません。

いくら大切な趣味だといっても、借金をしてまでゲーム課金をするのは考えものです。

(3)決めた金額を守る

ゲームの意味と費やす金額を決めたら、決めた金額を守るようにしましょう。

もっとも、「自分との約束」を守るのはとても難しいものです。課金系のソシャゲの場合、前記「3」(3)でご説明したように、いったん課金をすると後に引けなくなりがちという特徴もあります。

しかし、ズルズルと課金し続けると、あっという間に多額のお金を失う危険があります。

そこで、「月○万円を課金してしまったら、その月はもう課金しない」というルールを決めておくべきです。

そう決めても課金したくなる誘惑に駆られることがあると思いますが、そんなときは自分にとってのゲームの「意味」を思い出してください。

いくら課金をしてもゲーム会社を設けさせるだけで、自分には何も残らないということも知っておきましょう。

それに、ソシャゲのサービスもいずれは終了するものなのですから、「月の予算を使い果たしたときが終了のとき」と考えるのもよいでしょう。

なお、こちらの記事でもゲーム課金で後悔しないための対策を詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

関連記事: