5、卒婚に前向きになっても良い家庭の特徴3つ
では、卒婚に前向きになっても良さそうな家庭の特徴を3つご紹介します。
うちは適してるの?と考える方、参考にされてください。
(1)妻が職に就いているか預貯金が多い
卒婚するためにはある程度のお金が必要です。
これまで夫に扶養してもらっていた主婦なら貯金を貯めておくか、職業についている方が無難でしょう。
法律上、夫への婚姻費用の請求は可能ですが、夫が支払いに合意しない場合、卒婚では裁判してまで獲得するというのはおそらく妻側も望むところではないでしょう。
卒婚を夫に申し入れるならある程度のお金は必要です。
時間ができても、お金がなくては自由を満喫できないでしょう。
(2)子どもや夫が自立した生活をしている
まだ子育てが終わっていない段階での卒婚は、自由時間があまり持てないためおすすめできません。
子どもと一緒に家を出たとしても、今まで健康だったはずの子どもの急な病気、学校でのトラブルなど、子どもの世話が一気に妻に押し寄せてきてしまいます。
できるなら子どもが独り立ちしている方が卒婚を満喫できるでしょう。
また、夫も自立した生活ができなければ、そもそも卒婚を受け入れてもらえない可能性が高いでしょう。
(3)夫に趣味などがあり自由を欲しがっている
また、卒婚は夫婦共に自由を満喫することが目的です。
ですから、妻だけではなく夫が自由を欲しがっている夫婦こそ卒婚が向いている家庭といえるでしょう。
夫に趣味があり、時間を気にせずに没頭したがっているなら卒婚を受け入れらやすくなります。
6、卒婚のための4つの準備
自分の家庭には卒婚がぴったりだと感じた方は、卒婚に向けた準備を始めた方がいいでしょう。
いきなり、卒婚しようとしても夫は困惑しますし、生活ができなくなってしまいます。
用意周到こそ卒婚には必要です。
夫婦間で卒婚についてよく話し合い話し合った内容は書面に残しておきましょう。後からのトラブルを防げます。
(1)家族の同意を得る
卒婚するためには、夫や子どもから同意をとっておきましょう。
一方の勝手な思いで卒婚はできません。
夫婦でお互いに目的を明確にし、お互いのメリットを確認してから同意してください。
(2)これからの夫婦の生活費を確認
卒婚したなら、お互いに自由を得る代わりに自分のことは自分でしなければいけません。
これまで通りに婚姻費用(生活費)を得られるケースは少ないもの。
自分の貯金や職業などをしっかり確保し卒婚してもゆとりある生活ができるように準備を進めてください。
家庭内卒婚のケースでは、家事をこれまで通りにする代わりに報酬を夫から得る方法もあります。
各家庭でどうするのかを話し合って決めていくといいでしょう。
また、夫の方から卒婚を望んでいるケースではこれまで通りに婚姻費用をもらえる可能性が高いもの。
卒婚しても生活費をもらえることをしっかり確認するといいでしょう。
(3)新居を探す
別居卒婚なら、卒婚するまでには新居を探しておいた方がスムーズです。
新居と共に生活に必要な家具・家電製品なども取り揃えておけるといいでしょう。
卒婚とは婚姻関係はそのままですから、卒婚後に夫婦で会う頻度などを決めて、その頻度に合わせた距離感の場所に新居を探すようにしてください。
今後一切理由がない限りは関わらないなどと決めているなら、遠くに引っ越しても問題ないかもしれません。
ですが、子どもを介して月に一回は会う可能性がある場合は比較的に近い距離に住んでいた方が便利といえます。
(4)お互いが病気になった場合、介護が必要になった場合にどうするのかの取り決め
卒婚は離婚とは違います。相続関係も継続するものです。
お互いに自由を満喫できる間は卒婚で満足できますが、病気や怪我などがあった場合には1人では満足できないケースもあるでしょう。
そういった事情が生じた場合には、元の結婚生活に戻るのか?それともお互いに他人として生きていくのか?ということを取り決めておければ安心できます。
卒婚はあくまでも離婚とは違うことを認識し、お互いに介護が必要になった場合なども想定して卒婚をそれでも継続するのか夫婦間で話し合っておきましょう。
配信: LEGAL MALL