「細かい上司」ってどんな上司?
エムフロが運営するクラウディア導入事例制作サービスが、仕事をしている男女440人を対象に、「細かい上司」についてアンケート調査を実施し、その結果をランキング形式でまとめました。調査は、2024年8月、インターネットによる任意回答形式で行われました。
それによると、「上司が細かいと思う瞬間」の圧倒的1位は「文書・表の作り方に口を出す」でした。
「報告書の文字サイズと位置を直すように指摘する」(30代 男性)
「『文字間のスペース』『点の入れ方』『改行の場所』を細々言われ、細かいと思いました」(40代 女性)
「スライドの色使いを細かく指定してくる」(60代~ 女性)
などのコメントが寄せられました。
文書の「フォントの種類」「サイズ」「色」「余白」などについて指摘を受けた人が多くなっています。また「句読点の場所」「てにをは」を修正するよう求められる人も。実際にフォントや句読点の位置によって見やすさや読みやすさが変わることもありますが、あまりに細かく何度も指摘されると、とうんざりしてしまうようです。
実際に、上司に細かい指摘を受けたときにどう思うかを聞いたところ、「重要だと思えない」という回答が最も多い結果でした。一方で、2位には「納得する・勉強になる」が入っていて、的確な指摘ならありがたく受け取っている人も多いとわかりました。
しかし、3位以降は「面倒くさい」「イライラする」などが続き、全体的にはネガティブな受け取り方をしている人が多いようです。
上司の細かい指導が役に立った経験がある人は、「よくある」「たまにある」を合わせて50.4%と半数を少し超えました。また、「細かい上司の対処法」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「従っておく」でした。2位「深く考えず受け流す」、3位「上司に合わせる」が続きます。
「笑顔で『わかりました』と言います。つっかかって反論すると、かえって面倒」
「とりあえず話を聞いて納得したように見せる。あとは自分で考えて行動する」
「まず細かい上司が何を重視しているかを観察し、事前に対応するよう心がけている」
「自分が納得していなくてもお礼を言う」
など、上司とトラブルを避けて対応している人が多いようですが、
「指摘に対して、自分の考え方を説明する」「怒るとケンカになってしまうので、上手く抑えたり、ソフトに自分の言いたいことを伝えたりしている」「納得できないときには、言葉を選んで意見は言わせていただく」など、言い方に注意した上で、反論したり意見を述べたりする人もいるようです。上司が否定した方法を実際にやって見せて、納得してもらう人も……!「意見すれば受け入れてくれるときもあるから」というコメントもあり、上司の性格や上司との関係性によっても、反論・意見できるかは変わってきそうです。
調査を監修したラシク代表取締役の黒野正和さんは、上司の部下への細かい指摘について、
「文書のフォントやスケジュール管理などに関する指摘が『重要ではない』と感じられるケースが多いですが、 半数以上の人がその指摘を役立つと感じている点は注目すべきです。また、指摘の仕方や上司の態度は、上司と部下の信頼関係に大きな影響を与えます」とした上で、
「業務効率化に役立つ一方で、過度に行われるとストレスやモチベーション低下を引き起こすリスクがあります」と注意喚起を行っています。
さらに「高圧的な態度ではなく、部下の強みを認め、具体的かつ建設的なフィードバックを心がけることで、成長の機会を提供できます。 指摘は一方的ではなく、部下の意見や視点を尊重し、対話を通じて行うことで、より良い信頼関係と協力関係を築くことができます」とアドバイスしています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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