寸借詐欺の罠に注意!手口と対処法、被害予防法を詳しく解説

寸借詐欺の罠に注意!手口と対処法、被害予防法を詳しく解説

5、寸借詐欺の被害に遭わないための注意点

寸借詐欺の被害は、未然に防ぐに越したことはありません。

詐欺犯は人の善意につけ込んできますが、以下の点に注意しておけば被害に遭う危険性を極限にまで抑えることが可能です。

(1)見ず知らずの人にお金を貸さない

そもそも、見ず知らずの人にお金を渡すことは危険です。

あなた自身にお金がなくて困った場合、どのように対処するでしょうか。

おそらく、まずはスマートフォンや携帯電話で家族、友人、知人などに連絡して助けを求めることでしょう。

それにもかかわらず、赤の他人に対していきなり、「お金を貸してくれ」という人がいたら、おかしいと思わなければなりません。

お金を貸すのであれば、戻ってこないことを覚悟すべきです。

しかし、寸借詐欺の犯人はまさにそれを狙っているのですから、基本的にはお金を渡さないように心がけましょう。

(2)本当に困っている人は警察に案内する

中には、本当に財布を落として困っている人もいるかもしれません。

そんな人を見捨てると良心の呵責にさいなまれるということもあるでしょう。

そんなときは、その人を警察に案内することをおすすめします。

財布を落として交通費が払えないような場合には、交番で相談すれば貸してもらえることがあります。

本当に困っている人に対しては、あなたがお金を出さなくても、このように解決策を教えてあげればよいのです。

(3)その場で連絡先を確認する

見ず知らずの人にお金を貸してくれと言ってくるような人の言葉を、そのまま鵜呑みにすることは禁物です。

連絡先として携帯電話の番号を教えてもらった場合には、その場で電話をかけて通じるかどうかを確認すべきです。

その他にも、免許証など顔写真入りの身分証明書の提示を求めたり、その人の顔をスマホなどで撮影したりすることも有効です。

相手が詐欺犯なら、足がつくことを恐れて立ち去ることでしょう。

6、寸借詐欺に遭ったかな?と思ったら弁護士に相談を

万が一、見ず知らずの人にお金を渡してしまい、寸借詐欺に遭ったのではないかと思ったときは、すぐ弁護士に相談しましょう。

警察に被害届を出すことも大切ですが、併せて弁護士に相談することをおすすめします。

刑事事件の対応経験が豊富な弁護士は、警察に動いてもらいやすい被害届や刑事告訴のやり方などをアドバイスしてくれます。

犯人を許せない場合には、被害金額にもよりますが、弁護士に対応を依頼することも考えられます。

弁護士に依頼して刑事告訴をしてもらえば警察が受理する可能性が高まり、受理されると警察の捜査が始まります。犯人が検挙された場合には、弁護士が返金交渉もしてくれます。

一人で悩むよりも、弁護士に相談だけでもして、専門的なアドバイスを受けた方がよいでしょう。

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