性的暴行事件でジャンポケ斉藤さん書類送検、「さん」「メンバー」「氏」…報道各社で呼び方にバラつきの理由

性的暴行事件でジャンポケ斉藤さん書類送検、「さん」「メンバー」「氏」…報道各社で呼び方にバラつきの理由

●元一般紙の社会部記者「逮捕されてない人の書類送検は、各社の判断が分かれやすい」

なお、警視庁は今回の斉藤さんの書類送検を「報道発表していない」と弁護士ドットコムニュースの取材に回答した。通常、逮捕などでメディアに報道発表する際のペーパーでは「被疑者」とされるという。

元一般紙の社会部記者は「書類送検された人の呼称をどうするかはケースバイケース」と説明する。

ある報道機関のガイドラインでは、今回の斉藤さんのように書類送検のニュースで実名を報じる場合は肩書きをつけて書くのが原則となっていて、犯行内容や被害者の数など事件が悪質であれば「容疑者」の呼称にすることもあるという。

また、警察は一般的に書類送検の事件を発表していない。報道機関が日々ニュースとして報じる事件の多くは警察が被疑者を逮捕して発表したものであり、逮捕を伝える記事は基本的に「容疑者」呼称になっている。

一方で、逮捕されていない人が書類送検された場合、最初にニュースになるタイミングが書類送検の時になることに加えて、逮捕の場合よりも書類送検ではその後不起訴となることも多いため、呼称をどうするかの判断が社ごとに異なりやすいともいえるという。

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「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
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