今回は「とっくのとう」についてご紹介します!
ずっと前になどの意味を持ち、「とっくのとうに終わったよ」などといわれますね。
自然と使っている言葉ですが、そもそも「とっく」や「とう」とは何なのでしょうか?
今さら聞けない答えを内緒でチェックしましょう!
「とっくのとう」のとうって何?その答えは……!?
「とっくのとう」の「とう」は、「疾う」と書き、「ずっと前」という意味を持っています。
実は「とっく」も「疾っく」と書き、同じ意味を持っており、「疾う」は「疾っく」が音変化したものだそうです。
それぞれだけでも「とっくの昔」「とうの昔」などと使われますよね。
それが「疾っくの疾う」と二重にいうことで、ずっと前であることを強調しているのではないかといわれています。
二重で使われる言葉についてもう少し
「とっくのとう」は同じ意味を重ねることで強調されていますが、言葉の誤った用法などについて「重言(じゅうごん)」というものがあります。
せっかくなので、少しだけ「重言」を見ていきましょう。
「重言」でよく使われる例
みなさんも一度は使ってしまったことがある「重言」の例を見てみましょう。
・頭が頭痛 or 頭痛が痛い
・馬から落馬
・まだ未定
・犯罪を犯す
いかがでしょうか?
使ってしまったことがある言葉はありますか?
他にも意外と使ってしまいそうな「重言」をご紹介します。
・学校へ登校する
・電車に乗車する
・事前予約
・一番最初
これらは自然と使ってしまいそうですよね。
しかしながら、「重言」でありながらもそのまま使われている言葉もあります。
「重言」でも使われている言葉とは?
「重言」と分かりつつも、語呂の良さなどによりそのまま使われている例をご紹介します。
・好き好んで
・びっくり仰天
普段は気にしませんが、確かに二重になっていますよね。
今回ご紹介した以外にも
・チゲ鍋(チゲは韓国語で鍋の意)
・サハラ砂漠(サハラはアラビア語で砂漠の意)
・EV車(Electric VehicleのVehicleは乗り物で車も含む)
・マグカップ(mugにカップの意味あり)
このような「重言」があります。
他にもいろいろとありますので、気になる方は調べてみてくださいね。
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まとめ
今回の「とっくのとう」のとうって何?の答えは、「疾う(ずっと前)」ということでした。
「疾っく」と「疾う」を二重にして使うことで、とてもとてもずっと前にと強調しているのですね。
ちょっとした時にサラッと説明してみると、博識だなと思われるかもしれませんね。
というわけで、
次回の「今さら聞けない」もお楽しみに!
文/ASOPPA!事務局
配信: ASOPPA!
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