日本とこんなにも違う!BC州の医療事情3【カナダ】

カナダではドクター不足が深刻で、ファミリードクターを探すのも一苦労。

医療費無料!救急でも8時間待ち!というBC州の医療事情をNo.1とNo.2でご紹介しましたが、今回はファミリードクターのお話です。
ファミリードクターとはかかりつけ医のことで、どんな症状でもまず最初にかかるお医者さんです。
実はBC州ではドクター不足が深刻で、ファミリードクターを探すのも一苦労。
空きが出たらすぐに入れてもらえるよう、いくつものクリニックのウェイティング・リストに登録することになります。

ファミリードクターのいるクリニックはモールの中や商店街の一角、雑居ビルの一室などにあり、尿検査やインフルエンザ検査などの基本的な検査キットしか置いていないことが多いです。
そのため、血液検査やエコー、心電図、CT、MRIなどの検査は、クリニックではなくLife Labsという検査専門の施設などにドクターの紹介状を持って予約を取らなくてはいけません。

例えば私が謎の腹痛で苦しんでいた時のことです。
まずは市販薬で1週間様子をみました。
市販薬が充実しているカナダでは、市販薬を試さずにクリニックに行くと「タイレノール飲んで1週間様子見てね!」で診察が終わってしまうのです。

市販薬でもなかなか良くならないのでファミリードクターにかかったところ、クリニックで尿検査をして問題がなかったので、血液検査と腹部エコーを取ることになりました。
その場で紹介状を書いてもらい、血液検査は最寄りのLife Labを検索して予約を入れ、腹部エコーは医用画像を専門にしている最寄り施設を検索して予約を入れ、あっちにいったりこっちに行ったり…と2週間かけてやっと検査ができました。
データは各施設からファミリードクターに送られ、結果が出るとドクターから直接電話がかかってきます。
私の場合は、結局大きな問題は見つからなかったので「念のため抗菌薬の処方をかかりつけ薬局にFAXしておいたから、明日以降取りに行ってね!」と電話口言われて終わりました。

日本と比べると忙しいしなんともラフな感じではありますが、カナダの国民皆保険制度のおかげで処方された薬以外全て無料ですし、ファミリードクターも積極的に電話連絡をくれるので、個人的にはそんなに悪くはないかなと思っていますが、これを読んだ皆さんはどうでしょうか?

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実際に海外で生活しているライターが普段生活する上でのびっくりするような日本と違うところを発信する「ワウネタ海外生活」。 グルメ、お買い物、オススメの観光等、観光客ではなく生活する人の目線でお届け!
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