食べ過ぎ注意…《ぎんなん》の栄養ポイントは?電子レンジを使った殻のむき方も栄養士ライターが解説

食べ過ぎ注意…《ぎんなん》の栄養ポイントは?電子レンジを使った殻のむき方も栄養士ライターが解説

食べすぎると吐き気などを起こす可能性がある中毒成分も

 一方で、実は食べ過ぎに注意したい食材でもあります。脳と神経を正常に保つビタミンB6の作用を妨げる有毒成分(メチルピリドキシン)が含まれる銀杏は、大量に食べるとまれに吐き気やけいれんなどの食中毒を起こすことがあります。特に、解毒能力が弱い幼児は注意が必要で、5歳未満の子どもさんには食べさせない方が無難です。大人であっても、慢性的なビタミンB6不足の場合は要注意。ビタミンB6が不足すると肌荒れや口内炎になりやすいので体調が良くないときは食べるのを控えるか、1度に食べる量を5〜6粒程度までにするのがよいでしょう。

 ちなみに、銀杏の果肉から漂う強烈な臭い成分には、ギンコール酸というアレルギー物質が含まれているため、素手で触るとカブれることがあります。銀杏拾いをするときは厚めのゴム手袋を装着して臨みましょう。


一度に全部の殻がむけない場合もあるので、何度か試してベストな加熱時間を探ってください。

レンチンでOK!銀杏の殻の“むき方”

 銀杏を食べる際に、苦労するのが殻のむき方ではないでしょうか。そこで、電子レンジを使った手軽なむき方を紹介します。ペンチなどで軽くヒビを入れ、10粒程度を茶封筒に入れて口を折り曲げ、500Wで1分から1分半ほど加熱すると、殻がはじけてむきやすくなります(家庭のレンジの性能によるため様子を見ながら調整してください)。殻を振ったときにコロコロと音がするものは未成熟な場合が多いので、振って音がしないものを選んで加熱をしましょう。また、冷めると薄皮がむきにくくなるので、熱いうちにむくのがポイントです。

(野村ゆき)

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