人気お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二さんが、今年7月にロケバスの中で20代女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交などの疑いで警視庁から書類送検されたと報じられています。斉藤さんは今後どうなってしまうのでしょうか。
●「不同意」だった?
NHKなどによると、斉藤さんは警察の聴取に容疑を認めているということですが、一方で、スポニチによると、「不同意だったことを周囲に否定している」ということです。
また、妻でタレントの瀬戸サオリさんはインスタグラムで「一方的な行為ではなかった」などとつづり、「不同意ではなかった」ことをほのめかしています。
起訴するかどうかは検察の判断によりますが、もしも斉藤さんが起訴された場合、有罪となれば「実刑はまぬがれない」という予想も報じられています。
●不同意性交罪は「5年以上」
今回の容疑である「不同意性交罪」は刑法177条で定められています。
法定刑、つまり刑罰は「5年以上」の拘禁刑(来年6月までは有期懲役)とされています。また執行猶予は「3年以下」でないと付かないとされています(刑法25条1項柱書)。
有罪になった場合、そのままでは執行猶予が付けられないので実刑といわれているのです。実刑をまぬがれるためには、「3年以下」まで減軽してもらうしかありません。
刑法ではこの「減軽」についても定めており、たとえば示談が成立したり、加害者にもかわいそうだと思われる事情があれば「減軽」してもよいことになっています(刑法66条)。 なお、減軽される場合には有期懲役であれば2分の1になります(刑法68条3号)。
配信: 弁護士ドットコム