5、闇金に借りてしまい闇金からの嫌がらせを受けたら
闇金から借りて返済せずにいると、自分だけではなく家族や親族、職場などにも電話がかかってくるという嫌がらせを受けるケースが非常に多いです。
このような嫌がらせを受けたときは、以下のように対処すべきです。
(1)弁護士に相談する
最も有効な対処法は、弁護士に相談することです。
闇金問題に詳しい弁護士に相談すれば、闇金業者への対応や自分の身の置き方について、具体的なアドバイスが得られます。
たとえば、闇金からの電話に出た場合はどのように答えればよいのか、電話が止まらない場合は電話番号を変えた方がよいのか、転職や引っ越しをする必要はあるのか、警察へ相談すべきかといった点について、事情に応じて効果的な対処法を教えてもらえます。
また、弁護士に依頼すれば、闇金業者とのやりとりは弁護士が代理人として行ってくれます。
弁護士がつけば、その借り手が払わないことは明らかとなるので、少額の闇金はすぐに諦めて嫌がらせをやめることが多いです。しばらくは嫌がらせが続くケースもありますが、受け流していればやがて諦めます。
高額の闇金の場合も、弁護士がついている借り手に対して取り立てを行うと警察に告訴される可能性高いので、逮捕されるリスクを避けるために取り立てをやめることが考えられます。
(2)警察に相談する
2つめの方法は、警察に相談することです。
特に、高額の闇金から暴力的・脅迫的な取り立てを受けている場合、弁護士は実力で取り立てを阻止することはできませんので、すぐに110番通報しましょう。
少額の闇金の場合は、弁護士でも業者の居場所をつかむことができないことがほとんどですが、警察は捜査権限を持っていますので、業者を検挙してもらえる可能性もあります。
ただし、少額の被害で本格的な捜査を行ってもらうことは期待できないのが実情です。
そのため、まずは弁護士に相談することをおすすめします。
警察に相談した方が有効と思われる場合には、弁護士からその旨のアドバイスがあるはずです。
まとめ
闇金から借りてしまった場合にもっともよくない対処法は、要求されるままに返済をすることです。
真面目な性格の人はできる限り遅れないように返済しようとしがちですが、そうすると闇金業者から「この人は簡単に払ってくれる」と思われてしまい、次々に利息などの返済を要求されてしまいます。
払えなくなると執拗な電話による催促や、家族・親族・職場などへの電話といった嫌がらせによって、生活が破壊されてしまいかねません。
闇金には決して手を出さないことです。
もし借りてしまった場合には、1日も早く弁護士にご相談のうえ、正しく対処しましょう。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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