2024年10月11日(金)の2024-25シーズンの大同生命SV.LEAGUE(以下SVリーグ)開幕に先がけ、「東京グレートベアーズ」の開幕記者会見、および新規加入選手入団会見が開催されました。今シーズンにかける想いや、新加入選手について、そして盛り上がるバレーボール界の今後について話を聞いてきました。
まず、今季から始まるSVリーグとVリーグの違いについて
SVリーグとは、2024年10月に将来的なプロリーグ化を目指して始まるバレーボールの新たなトップリーグ。1994年に発足した、聞き覚えのある「V.LEAGUE(以下Vリーグ)」の上位リーグとして位置づけられています。例えるなら、サッカーJリーグにおけるJ1リーグがSVリーグ、J2リーグがVリーグに相当。2027年シーズンまでに完全なプロリーグ化を目指したリーグです。なかでも今回注目したのは、そのSVリーグに所属する男子の首都クラブ「東京グレートベアーズ」。
「目標はプレーオフ進出」
©︎ TOKYO GREAT BEARS
2022年に旧チームを、株式会社ネイチャーラボへ全体譲渡することによって発足した「東京グレートベアーズ」。創部2年目の昨シーズン(2023-2024年シーズン)の成績は10位中、7位。上位6チームでプレーオフ進出(今季も同じレギュレーション)だっただけに「あと一歩のところで……」と悔しさをにじませ、記者会見に臨む選手は「プレーオフ進出」を口々にされていました。
エース柳田選手とパリ五輪日本代表の深津選手
エースの柳田将洋選手や、パリ五輪日本代表にも選出された深津旭弘選手らが所属する、スピーディーな試合展開に定評のある東京グレートベアーズ。
柳田将洋選手©︎ TOKYO GREAT BEARS
深津旭弘選手©︎ TOKYO GREAT BEARS
目標とするプレーオフ進出に向けて大きなカギを握る新加入選手たち
ポルトガル代表キャプテン経験のある、リーダーシップ豊かなアレックス・フェレイラ選手。©︎ TOKYO GREAT BEARS
ポーランド代表経験がある、チーム最高身長の208cmマチェイ・ムザイ選手。セッター深津選手は「トスの高さが最初わからないほど高かったが、慣れてきてすごく手ごたえを感じている」とのこと。©︎ TOKYO GREAT BEARS
パリ五輪を戦った深津選手とはともに日本代表としてかつて戦った経験もある大竹壱青選手。強豪パナソニックパンサーズでプレーしたのち韓国でプレー。今季から東京グレートベアーズへ加入。©︎ TOKYO GREAT BEARS
「(髙橋)藍も帰ってくるので……」後藤陸翔選手にシーズンの意気込みを聞きました
会見中、「昨シーズンを振り返ってみていかがですか」と尋ねられクルっと回って笑いを誘った後藤陸翔選手©︎ TOKYO GREAT BEARS
今回の記者会見で、さまざまな選手の話をうかがい、一番ひきつけられた後藤選手の言葉を紹介します。理由は、「パリ五輪でも活躍した、同期髙橋藍選手が日本のリーグに帰ってくること」、「バレーボール界をもっと発展させること」、そして「首都クラブとしての想い」を強く語られていたからです。2年目となる今シーズン、意気込みを聞いてきました。
――盛り上がるバレーボール界についてどうとらえていますか?
後藤 僕らの同期に藍(髙橋藍)も帰ってくるので、今のバレー熱を冷まさないために、次の代表活動もそうですけど、まずはSVリーグでいろんな方々に見てほしいですね。バレーボールのよさを知ってもらうっていうのが1番だと思うので、東京グレートベアーズの選手もSNSで積極的に発信し続けていきます。バレーボールの楽しさを知ってもらうのもプロの仕事なので、もっともっと広めていけたらいいなと思います。
――オフシーズンの過ごし方について
後藤 オフシーズンは、いろんな先輩方に話を聞いて、いろんな考え方を持てるようになったっていう部分ではすごい視野が広がったと思いますし、昨シーズンよりは大人になったと思います。自分のからだ、パフォーマンスとかに責任を持つっていうことがすごいプロとしては大事。(アスリートという点で)社会人とプロと与えられた1日じゃ多分価値が違う、そこの自覚はしっかり持った方がいいよって話をよく覚えています。そこからちょっと1日1日の行動とか、自分のフィジカルであったり、からだのメンテナンスであったりっていうところには、より意識を持つようになりました。(試合数が増えて)半年間という長い期間になるので、怪我しないことだったり、病気にかからないことだったりと、自分のコンディションをいつでも100%に持っていける努力が必要だと思っています。
――今季の東京グレートベアーズの注目すべき点を教えてください
後藤 このチームの強みっていうのは、スピード感のあるオフェンスがすごい武器になってくると思うので、そこに自分の攻撃力をしっかりとアピールできたらいいなと思います。昨シーズンが終わってから、今シーズンにかけてしっかりと守備力もきちんと強化してきたので、そこをいろんな方に見せていければいいなって思っています。
――ポジション争いも激しくなりますがいかがですか
後藤 もともと、昨シーズンに合流してその後ずっとスタメンで出場しましたけど、そのときもずっと危機感を持ってやってきました。 今シーズンも、他の選手が下がろうが上がろうが僕には関係ないので、僕がやることをやるだけなので、危機感というのは今まで通り持っていますし、常にどのポジションを与えられてもしっかりとこなせるように練習はしてます。
――最後に首都クラブとして戦っていくことは意識されていますか
後藤 昨シーズンは「惜しくも」っていっても7位っていうところで、やっぱり首都・東京のチームがもうちょっと強くならないと、バレーボール界が盛り上がらないなというところの意識はもっているつもりです。東京のチームというプライドはあるし、昨シーズンの結果は誰も満足していません。もっと上を目指していけるように全員で結果を出せばいいだけです。
2024年10月11日(金)の2024-25シーズンの大同生命SV.LEAGUE(以下SVリーグ)開幕に先がけ「東京グレートベアーズ」の開幕記者会見および新規加入選手入団会見が開催されました。今シーズンの見どころや新加入選手、そして盛り上がるバレーボール界のさらなる意気込みを語っていただきました。
配信: オトナミューズウェブ
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