【なるほど 沖釣り辞典】相模湾のコマセキハダ 50kgオーバーの〝オダモン〟を狙う

【なるほど 沖釣り辞典】相模湾のコマセキハダ 50kgオーバーの〝オダモン〟を狙う

遂に一本目のキハダをキャッチ!

船を流し始めて3時間。2人で協力して手返しを繰り返していると、徐々にコマセに反応している様子が「探見丸」に映し出された。「これ喰いそうじゃない?」そんな会話が繰り返される様になって間もなく、松本マスターの竿先が突っ込み、勢いよくリールから道糸が引き出されていく。間違いなくキハダのヒットだ。チリチリと激しいドラグ音に船上の緊張感が高まる中、リールの水深計はあっという間に270mを表示する。魚が走っている時は無理に止めたりしてはいけない。走りが止まるとマグロリングを投入し松本マスターも応戦開始。ビーストマスターMD6000のパワーでじわじわと魚を浮かせに入る。竿尻を下腹にあて竿を立て気味に、ポンピングで魚を浮かし電動リールで巻いていく。

50kg以上の〝オダモン〟クラスであれば、350mから50mまで上げて来ても、また元の350mまで走って行ってしまう事もザラ。スタンディングファイトに自信のないアングラーは、キーパーに竿を掛けたまま電動リールで少しずつ巻き上げる事も出来る。暫くするとマグロリングが効いたのか魚が大人しくなった。テンビンまで上がり、船長がハリスを手繰り出すと、海中から青白く光る巨大な物体が見え始めた。すんなりとネットに収まったのは30kg弱のキハダ。「オダモンじゃないですけど」。と松本マスターの笑顔が弾けた。

1本目は30kg弱。〝オダモン〟ではないが十分に立派なサイズだ。 ©釣りビジョン

60m~70mの間に「へ」の字に見えるのがオキアミを食べているキハダの反応。 ©釣りビジョン

ノコギリの様なキハダの歯。 ©釣りビジョン

2投連続ヒットからの3本目もキャッチ!

「大型を一本だけ釣るよりも、普通サイズを何本か釣る方が好きなんです」と言いながら、間髪を入れずに連続ヒットさせる松本マスター。「2本目はキツイ」と笑顔でファイトしているが、既に両腕は乳酸が溜まってパンパンなはずである。それでも難なく同じサイズをキャッチすると、またしてもなるほどネタを披露した。

なるほどネタ3【魚の反応に合わせて、指示ダナの上から落とし込む】

「仕掛けのハリの位置よりも魚の反応が上ずってしまう場合、例えば指示ダナが40mでも35mまでビシを持ち上げ、魚の目線の上から落とし込んでみます」。魚の活性が上がって、指示ダナ付近まで上ずってしまう事は意外と多い。指示ダナよりも下に落とし込む事は絶対にやってはいけないが、指示ダナよりも上を探る事はマナー違反ではない。実際に松本マスターの2本目はこうした状況判断でヒットに持ち込んだものである。これも「探見丸」を使用する者の大きなアドバンテージと言える。こうして松本マスターは沖上がり間際に3本目もキャッチ。厳しい結果も予想されたロケだったが、「神回」と言っても過言ではない釣果を携えて終了となった。

今年、2024年の相模湾は3年ぶりに魚影が濃く、既に70kg級の〝オダモン〟サイズも上がっている。動画では誘いのタイミングやアタリを出す為の、実践的なテクニックが紹介されているので、〝オダモン〟との格闘の前に、ぜひ一度チェックして欲しい。

特にMVN賞(最高のなるほどネタ)に輝いた松本マスターのなるほどネタは必見!今年こそ夢の50kgオーバーを目指して相模湾に繰り出しては如何だろうか。

魚の反応に合わせて 指示ダナの上から落とし込む。 ©釣りビジョン

この日3本目。 ©釣りビジョン

2022年シーズンでは奇跡的とも言える。©釣りビジョン

【動画】魚の反応に合わせて、探るタナを変えるべし!?

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