ブドウの皮に付いた白い粉は食べても大丈夫?
ブドウの皮の表面に付いている白い粉状のものは、「ブルーム」と呼ばれる天然の保護膜。ブドウ自身が病原菌などから実を守り、水分の蒸発を防いで鮮度を保つために作り出しているので、食べても問題ありません。抗炎症作用や抗酸化作用の高いオレアノール酸が含まれ、アンチエイジングや薬理作用の研究などが注目されています。見た目や衛生面が気になる場合は洗い落として構いませんが、食べる直前に優しく洗い流すようにしましょう。
▲手軽にエネルギーやミネラル、食物繊維を補給できる干しブドウ
干しブドウはミネラル豊富で持ち歩きやすいのが利点
ブドウを皮ごと天日干しや人工乾燥してつくられる干しブドウ。干しブドウ専用の品種(サルタナ種など)を用いたものはレーズン、ワイン用のブドウを干したものはドライグレープと呼ばれています。ドライにすることで、ミネラル分が増え、マグネシウムは約4倍、カルシウムは約8倍、鉄は約10倍、モリブデンは約12倍に。また、食物繊維が約4倍、ブドウ糖や果糖も約4倍に増えます(※2)。年間を通して入手することができ、持ち歩きやすく手軽に食べやすいメリットもあるので、運動時などに効率よくエネルギーチャージしたいときやミネラル補給、貧血や便秘予防などに活用するのもよいでしょう。
(※2)参照:『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年版』より、皮付きの生のブドウ100gと干しブドプ100gの栄養価を比較した場合
※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、上西一弘ほか監修『健やかな毎日のための栄養大全』NHK出版,2022、レジア編『日本の食材図鑑』新星出版社,2018、三輪正幸監修『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店,2015
(野村ゆき)
配信: LASISA
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