■甘酒スペシャリスト倉橋敦氏が解説!インナー肌ケアに飲みたい「甘酒」とは?
麹甘酒は、飲む点滴はもちろん、肌ケアに活用したい
出典: Clin. Cosmet. Investig. Dermatol., 15, 1283-1291(2022)
そもそも、麹甘酒が”飲む点滴”と言われるのは、「病気や術後で食事が摂れない人の点滴に含まれるブドウ糖や必須アミノ酸、ビタミンなど、体を動かすためのエネルギーとなる同じような成分が、麹甘酒にも含まれているからです」(倉橋氏)
「さらに、麹甘酒には、グルコシルセラミドという成分が含まれています。グルコシルセラミドは、お腹で吸収されるとグルコースが外れてセラミドになります」(倉橋氏)。セラミドは、肌の潤いに欠かせない成分で、食べ物では桃やパイナップル、お米などにも同様に含まれるという。
実際に、倉橋氏の八海醸造では、冬の乾燥した環境のもと、乾燥肌を実感している人に麹から作られた甘酒とプラセボ飲料を8週間にわたって毎日118gずつ飲み続ける研究を行った。その結果、プラセボ飲料を飲み続けた人は肌の水分量の減少を感じたのに対し、麹から作られた甘酒を飲んだ人たちは、肌の水分量が維持されていることがわかったという。「セラミドは肌の細胞と細胞を結ぶ役割で、この結び目が弱くなると肌から水分が逃げやすくなり、乾燥を感じます。潤いに満ちた肌に整えるためには、セラミドは必須です」(倉橋氏)。秋から冬へ乾燥を感じる季節だからこそ、甘酒のグルコシルセラミドを味方につけて、潤いのある肌をめざそう。
配信: OZmall