子どもが生まれてから、あれこれ情報収集しているもののひとつが「絵本」。来月4歳になる息子は絵本が大好きで、毎晩寝る前に彼が選んだ絵本を2~3冊読むのがお約束になっています。【0~1歳】の頃と違い、息子の趣向も多少介入してきていますが、今回は【2歳】にオススメの10冊をご紹介したいと思います。いろいろ理解するようになり、親も子も絵本タイムがますます楽しくなってくるタイミングでもありました。
『いろいろバス』
『いろいろバス』(大日本図書刊)
すっかりファンになってしまっている、亀山達也さんと中川敦子さんのユニット、tupera tupera(ツペラ ツペラ)さんの作品。とにかくビジュアルのインパクトがすごいのです! 息子が乗り物に興味を持ち出したころ、バスの表紙にひかれて買ったのですが、めくってみると想像と違う展開にびっくり。赤いバスから降りてくるのは、赤くて大きなトマト。そして、乗車するのはにゅるりと赤いタコ。その後も、黄色、緑、黒……と続くのですが、色とりどりのバスに乗り降りするあんなモノやこんなモノにわくわくします。ユーモアたっぷりで、おしゃれな世界観のとりこに。最後、全色のバスから一斉にたくさんの乗客が降りてくる場面があるのですが、息子はそれをひとつひとつ「これ何?」と聞いて覚えていき、読むたびにどんどん言葉を増やしていました。
『しろくまのパンツ』
『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社刊)
tupera tupera(ツペラ ツペラ)さんの作品をもう1冊。主人公のしろくまさんがパンツをなくし、それをねずみさんと一緒に探すというストーリーなのですが、オチが秀逸! してやられた感がすごいです。探して行く過程で出てくる、しまうまさんやはちさん、うさぎさんなど、いろんな動物たちのパンツも面白いです。パンツの形が穴あきの仕掛けになっていて、めくる楽しさもあり! 何度も何度も読んでボロボロですが、テープで修復して大事に読んでいます。
『ようかいでんしゃ』
『ようかいでんしゃ』(ポプラ社刊)
保育園で知ったのか、2歳の夏に突如おとずれた妖怪ブーム! 変わった趣味と思っていましたが、子どもは結構好きなようで、「妖怪図鑑」なる本もあるではありませんか! この本は怖いというよりも、ファンタジー。ぼくが乗った電車のお客さんがみんなようかいで、うっかり紛れ込んでしまったにんげんのぼくを探している様子……。妖怪でも、動物でも、乗り物でも何でもいいのですが、子どもが興味を持ったもの、ことが題材の絵本は、積極的に買うようにしています。当たり前ですが、自分が好きなテーマだと、くいつきが違うし、「このようかいは〇〇で~」と自分が知ってることを教えてくれたり、本を読みながらいろんなコミュニケーションがとれて◎。
『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』
『はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!』(アリス館)
歯みがきが嫌いな息子。口をあけてくれなかったり、すぐにどこかに行ってしまったり、この時期歯みがきの時間がとにかく大変でした。そんなとき、救世主となってくれたのがこの絵本。歯ブラシを電車に見立て、口の中を探検し、次々と歯をキレイにしていきます。当時、「ほら、はみがきれっしゃだよ~」と言って口をあけさせ、「シュッ! シュッ!」といいながら歯を磨いていました。あ、今もたまにやりますね。母大変(笑)! でもその節はありがとうございました。
『おしっこ おしっこ どこでする?』
『おしっこ おしっこ どこでする?』(PIE International)
トイレトレーニングを始めるにあたって、取っ掛かりになる絵本を探していたところ見つけたのがこちら。「全世界でベストセラー! のトイレトレーニングブック」というキャッチに、思わず購入。どうやらアメリカやイギリスなど全世界で発行部数70万部を超える大ベストセラー本のよう。おむつではなく、トイレでおしっこをする気持ちよさと驚きを可愛いイラストで描かれています。成功体験をわかりやすく表現されているからなのか、息子にも大ヒット! 何度も読まされ、トイレに興味を持つきっかけになってくれたと思います。
『ダンゴムシ みつけたよ』
『ダンゴムシ みつけたよ』(ポプラ社)
子どもたち、なんであんなにダンゴムシが好きなんでしょうね……! 我が子も例外ではなく、保育園の帰り道や公園に遊びに行った際は、かなりの時間をダンゴムシ探しに費やしています。ならば、と思って購入した科学絵本。ダンゴムシの生態を迫力いっぱいの写真で紹介しています(虫が苦手な方には結構ハードかも……!?)。ふ化や脱皮の瞬間など、大人が見ても楽しめます。身近なことから深掘りしてあげると、子どもの好奇心の刺激になる気がします。
『はっけんずかん うみ』『はっけんずかん どうぶつ』
『はっけんずかん うみ」「はっけんずかん どうぶつ』(Gakken刊)
先輩のお子さんから譲り受けた「うみ」に大ハマりし、「どうぶつ」「しょくぶつ」「むし」「のりもの」「深海」「妖怪」とシリーズ全制覇の勢いで集めている図鑑。ページにたくさんの仕掛けがあり、それをめくることでその生き物の生態が知れたり、何か発見ができるように作られています。イラストと写真で構成されているバランスが難し過ぎず◎。この図鑑のおかげで、水族館や動物園に行った際、「これ図鑑に載ってたやつ!」と名前を教えてくれたり、「これはお肉を食べるんだよね」とプラスの知識まで披露してくれることも。見つけた花を「帰って図鑑で調べてみよう!」といい、帰宅後に必死で図鑑を見て、報告してくれたりもします。ひとりで読んでいても楽しいようで、本当にオススメ。
『しろくまちゃんのほっとけーき』
『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)
誕生から40年以上も経つロングセラー絵本。こぐまちゃんがお手伝いをしながらほっとけーきを作り、完成したほっとけーきをお友だちと一緒に食べるというお話です。これを読んで、ほっとけーき作りをした親子はいかほどでしょう。我が家も例外ではなく、これを読んだ夜は「明日ほっとけーきがいい」と言います。翌日が休日であれば一緒に作って食べる! 正直、面倒だなと思うときの方が多いですが、「お手伝いをした」「自分で作った(材料を混ぜただけですが)」が確実に美味しいに繋がっています。世のお母様たち、一緒に頑張りましょう(何の話?)!
『おやすみ、はたらくくるまたち』
『おやすみ、はたらくくるまたち』(ひさかたチャイルド刊)
寝かしつけに最適な絵本です。特に、乗り物好きなコにはもってこい。ブルドーザー、ショベルカーなどのはたらく車たちが、1日の仕事を終え、夜になるとエンジンを止めて静かに眠りにつくという内容なのですが、「ほら、みんな寝たから、●●●も寝よう」と眠りに誘いやすい! 人間だけでなく、モノにも眠る時間や休む時間があるという発想も、いいなと思います。
『パパ、お月さまとって!』
『パパ、お月さまとって!』(偕成社)
「はらぺこあおむし」で知られるエリック・カールの作品。とにもかくにも絵が美しいです。お月さまと遊びたくなったモニカが「パパ、お月さまとって!」とお願いし、パパは長いはしごを持って、高い山から登って行き……。どうやら子どもにとってお月さまの存在は特別なようで、お月さまが見えると「母ちゃん、お月さま見えるよ」と必ず教えてくれます。この本を読んでからは「父ちゃんにお月さまとってきてほしいよね」と言ったりするのも、母的には何かいろいろロマンチックでいいなと♡ どうかその純粋な気持ちを忘れないで、と祈るばかりです。
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配信: オトナミューズウェブ
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