コウモリの生態とは?被害状況や効果的な予防・駆除方法について解説

コウモリの生態とは?被害状況や効果的な予防・駆除方法について解説

健康被害

コウモリの糞による被害の中で、最も恐ろしいのは病原菌やウイルスの媒介です。コウモリの糞には多数の微生物が付着しており、乾燥した糞が空気中に飛散して人間が吸入すると、感染症を引き起こす可能性があります。

以下に、コウモリの糞が媒介する感染症の例を挙げます。

ヒストプラスマ症

発熱や頭痛、悪寒、疲労感や乾いた咳などの症状を引き起こす感染症。稀に、高熱や呼吸困難になることもあります。

ニパウイルス感染症

発熱や頭痛、めまい、嘔吐などの症状を引き起こす感染症。致死率が32%と非常に危険です。

エボラウイルス病

2~21日の潜伏期間の後、全身の倦怠感や発熱、頭痛、筋肉痛、のどの痛みなどの症状を引き起こす感染症。致死率は概ね50%程度といわれています。

コウモリの種類と特徴|日本には約30種類が生息

日本には34種類のコウモリが存在しますが、家屋に住みつくのは「アブラコウモリ」という種がほとんどです。別名「イエコウモリ」とも呼ばれ、灰色がかった茶色の毛色をしています。

アブラコウモリは、建物の隙間を主なねぐらとしています。夜行性で、夕方から夜にかけてエサ探しのために空を飛び回ります。

日本では11月の中ごろから冬眠に入り、3月下旬に冬眠から覚めて活動を開始します。ただし、冬眠期間中でも暖かい日に活動することがあるほか、都市部では冬眠しないコウモリも現れています。

コウモリの予防・駆除方法について

コウモリは快適な場所を見つけると、長期間にわたって定住する傾向があります。しかし、コウモリの捕獲は鳥獣保護法により禁止されています。そのため、ご家庭でできるコウモリ対策としては「追い払い」や「侵入防止」などに限られています。

ここでは、家にコウモリを近づけないための対策についてご紹介します。

コウモリの侵入を防ぐ方法

コウモリは非常に小さく、3cm程度のすき間からでも家に入り込みます。コウモリが侵入する可能性の高い場所は、換気口や屋根瓦のすき間、壁のひび割れなどです。

換気口は空気の流れを確保するために必要ですが、コウモリが入らないように細かい目のネットを取り付けましょう。壁のひび割れは、シーリング材でふさぐことでコウモリの侵入を防げます。

屋根瓦のすき間は自分で修理することが難しいため、専門の業者にお願いしましょう。また、扉や窓をしっかりと閉めることも、コウモリの侵入を防ぐために重要です。

エサとなる蚊の繁殖を抑える

コウモリは蚊をエサにしているため、蚊の繁殖を抑えることがコウモリ被害の削減に直結します。具体的な対策としては、水場を減らすことです。

蚊は水のある場所から増えるため、できる限り水溜まりを作らないように対策を講じましょう。

ナフタリンを含む忌避剤を使用する

コウモリはナフタリンの臭いを嫌います。ナフタリン成分を含む錠剤タイプの忌避剤を使用すると、コウモリが寄り付きません。

しかし、ナフタリンは人にも害を及ぼす成分なので、使用方法や量、場所には注意が必要です。使用する際は取扱説明書をしっかり読み、手袋をして設置しましょう。

害獣駆除専門業者に任せる

コウモリは、屋根や壁のすき間に巣を作ることがあります。高い場所や壁の中に入ると、自分で駆除することは危険です。

専門の駆除業者に依頼すれば、コウモリの侵入を防ぐ対策を講じてくれます。私たち「駆除ザウルス」は、コウモリの駆除から再発を防ぐ消毒まで、一貫したサービスを提供しております。コウモリにお悩みの場合は、専門業者にご相談されることをおすすめいたします。

(内田 翔/害獣・害虫駆除業者)

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