衣類の汚れ、すぐに水でこすり洗いするのはNG!? 初期対応を間違えると汚れが広がることもあるので注意して!

衣類の汚れ、すぐに水でこすり洗いするのはNG!? 初期対応を間違えると汚れが広がることもあるので注意して!

シミを残さない! 汚れのタイプ別洗濯方法

◆水だけて落ちる汚れ…醤油、ソース、ケチャップ、コーヒー、紅茶、果汁、ワイン、汗など。
このタイプの汚れは、まず水でしっかり汚れを流しましょう。汚れが残っている場合は、固形石鹸で揉み洗いした後に、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)の粉末をシミの部分が隠れるほどのせて衣類で包み10分ほどお湯につけおきし、普段通りに洗濯します。洗濯機で洗えない衣類は、つけおき後、手洗いを。衣類によっては過炭酸ナトリウムを使えない素材もあるので、洗濯表示を確認しましょう。

◆油の汚れ…サラダ油、オリーブ油、バターなど/口紅、ファンデーション、マッサージオイル/油性ペン、油性ペンキ、クレヨンなど。
油汚れは、すぐに水をつけないこと。まず衣類にタオルをはさみ、衣類が乾いた状態で汚れにクレンジグを馴染ませて、ブラシなどでトントンと上からたたき、汚れをタオルにうつし、お湯で洗い流します。その後、固形石鹸で軽く揉み洗いしてぬるま湯ですすぎ、いつものように洗濯を。そのまま10分ほどつけおきすると、さらに◎。クレンジングは、水に流せるリキッドもしくは、ジェルタイプを使いましょう。
お出かけ先の応急処置として、消毒用アルコールで汚れを溶かし、ハンカチやペーパーナプキンで吸い出す方法もあります。

◆食べこぼし汚れ…油汚れやカレー、ミートソース、タレ、ラーメンスープ、マヨネーズ、チョコレートなど。
油だけでなくいろいろなものが混じった汚れは、まずぬるま湯で汚れを落とします。こすってしまうと汚れが広がってしまうので要注意。次に汚れに固形石鹸を塗りもみ洗いしてから、ぬるま湯でよくすすぎ汚れを流し出します。最後に汚れ部分に過炭酸ナトリウムの粉をのせて衣類で包み、10分ほどお湯でつけおきしてから、洗濯機へ。たんぱく質の汚れは高温のお湯で洗うと固まりやすく、落ちにくくなるのでぬるま湯で洗いましょう。

◆その他の汚れ…絵の具や墨汁、土(泥)
絵の具や墨汁が繊維に染み込むので、あわてて水でぬらしたり、こすったりしないことが大事。汚れた部分に歯磨き粉を乗せて、ブラシでこすり落とします。泥は、まず泥よごれをよく乾かしてから、ブラシなどで汚れを落とします。絵の具や墨汁、泥は、汚れを落とした後に水でよくすすいでから、衣類の繊維にそって固形石鹸をつけてもみ洗いし、よくすすぎましょう。汚れが落ちていない場合は、過炭酸ナトリウムを溶かした60度くらいのお湯につけおきしてから、いつものように洗濯します。過炭酸ナトリウムの目安は、パッケージを参考に。

◆うんちの汚れ
うんちの汚れは、まず水で汚れを落としてから固形石鹸を使って下洗いしてから、よくすすぎます。過炭酸ナトリウムを溶かしたお湯に30分ほどつけおきしてから、いつものように洗濯しましょう。過炭酸ナトリウムの目安は、パッケージを参考に。

食べこぼしたらすぐに水で擦っていました!汚れによって落し方がそれぞれ違うことを知っていれば、お気に入りのシャツもシミにはならなかったのではないかと反省しました…。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

本橋ひろえさん

PROFILE)
ナチュラルクリーニング講師。北里大学 衛生学部化学科卒業後化学薬品会社で合成洗剤の製造を担当。2006年より、各地でチュラルクリーニング講師になり、テレビや雑誌などで活躍。ナチュラルクリーニングとは、環境&手肌に優しい、安心安全、手抜きができて楽チン&楽しきちんと洗えたキレイな服を着ること。著書に『やることの「見える化」で掃除をラクにする方法』『ナチュラルおせんたく大全』『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)などがある。

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