また来るのに「ありがとうございました」と見送る
一人でふらっと来店してはビール1杯とちょっとしたおつまみを1、2品注文し、すぐに会計を済ませてから数分後、何事もなかったかのように来店していたというその客。どれくらいの頻度で来店していたのでしょうか?
「週に1日か2日くらいです。必ず一人で来店するので、カウンターの席に座ってもらっていました。なので、自分がカウンターを担当する日は『あのお客さんが来ないといいな』と思っていました。
会計もカウンターのスタッフが担当するのですが、また来るとわかっていて『ありがとうございました』って見送るのが単純に気まずいんです」
“店員から不評“の一番大きな理由は
気まずいだけならいいですが、その分仕事も増えていたといいます。
「来店するたびに注文を聞いて料理やドリンクを提供し、会計して片付けたりテーブルを拭いたりしなければなりません。すぐにまた来るなら、そのままいてくれれば会計も片付けも一度で済むのに、来店されるたびに私たちも同じことを繰り返さなければいけない。なので、アルバイトからはとても不評でした」
気まずさなどお構いなしに、来店ポイントをせっせと稼いでいたド根性のお客さん。七海さん曰く「怒ったり無茶なクレームを言ったりする人ではなかった」そうなので、まだよかったですけどね……。
<取材・文/林加奈 イラスト/朝倉千夏>
配信: 女子SPA!
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