壁の向こうから目が!?事件は「各々の家に己の目を1つずつ埋め込んだ、アマタメ伝説」の模倣犯?【著者に聞く】

壁の向こうから目が!?事件は「各々の家に己の目を1つずつ埋め込んだ、アマタメ伝説」の模倣犯?【著者に聞く】

自然豊かな孤島「美水島」では、年に一度の祭りが開かれようとしていた。それは島に伝わる“アマタメ伝説”を基にした祭りであり、その調査で島にやってきた新(にい)と主人公うないは、目玉が覗くという奇妙な事件と遭遇する…。ようら(@nw5dB8UL5z61936)さんの創作漫画「ミステリィミスイジマ」を紹介するとともに、制作の経緯を聞く。

■島の伝説を装った「のぞき事件」の犯人は?
本作はようらさんが描く、主人公うないが旅をする「暗匣(あんばこ)シリーズ」。うないのキャラクター設定についても「名前・生い立ち・年齢・性別・そもそも人間なのかということも含めてすべて不明―という『謎』を頭から全身に被ったようなキャラにしました。他人の真実は晒すのに、本人は謎だらけ…というのがおもしろいかと思って、正体のわからない存在にしています」と、ようらさんは話す。

漫画は一話完結だが、シリーズものとして展開している。今回は「美水島」という孤島でおきた「のぞき事件」。島には昔から『アマタメ伝説』という言い伝えがあり、アマタメ様は島民を守るため、各々の家に己の目を1つずつ埋め込んだという伝説がある。その伝説のように、家々にはさまざまな場所に目を模したガラス玉が埋め込まれている。

島に伝わる“アマタメ伝説”の調査でやってきた新(にい)とうないは、風呂場の穴から母親が覗かれるというノゾキ事件と遭遇。その家の子どもは穴をふさぐように、壁に目玉の写真を貼った。

その後、母親は急に片目が視えなくなったと言い出す。島の祭りに乗じて起こった事件に、うないと新が関わっていく。島中を巻き込んだ事件の真相については、「各家に覗き穴がある島のせいで、妙な癖(へき)が開花してしまったのでしょう。悲劇ですね」と、ようらさん。

本作は「ホラーと同じくらいミステリーも好き」というのが制作の発端。「ただ、そんなの描く頭脳はないので、ミステリーが起きそうで起きない『ミステリー未遂』な話ならできるかも、と思って。本当は序盤はもっと不穏な感じにして、オチがくだらない〜みたいな流れにしたかったのですが、うまいことできずコメディにシフトチェンジしました」シリーズのなかでもコミカル要素が強い本作には、このような理由があった。「難しく考えず、ストーリーよりも出てくるキャラクターたち・その動向などを面白がってもらえたら…と、全体的にキャラを強めに描いています」

取材協力:ようら(@nw5dB8UL5z61936)

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