胃の内部などを詳しく観察できる精度の高い検査方法として、内視鏡検査が挙げられます。内視鏡検査とはどのような時に受けるべきものなのでしょうか。上部消化管内視鏡検査と下部消化管内視鏡検査、それぞれの検査方法ごとに解説します。
上部消化管内視鏡検査が必要な症状
食道・胃・十二指腸を観察する上部消化管内視鏡検査は、「上腹部の痛み」「胃の不快感、胸焼け」「のどまたは胸のつかえ感」「吐き気、嘔吐、黒い便」といった症状がある場合に受ける必要があるものです。昔から胃がんの発生率が高い日本では、胃がんの早期発見のための上部消化管内視鏡検査をはじめとする検査技術が、世界で最も進んでいるといわれています。
下部消化管内視鏡検査が必要な症状
大腸を観察する下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)は、血便や便秘、下痢、腹痛、膨満感などの症状がある場合に受けるべきでしょう。出血は痔のせいだと思って放置する方は多いのですが、大腸の腫瘍(がん、ポリープなど)や炎症といった大腸内病変(が疑われる)ケースがあるため、大腸内視鏡検査を受けておいたほうが安心です。
配信: 医科歯科健診コラム