具体的な症状が出ていない場合
過去に潰瘍やがん等の治療経験がある方
また、具体的な症状が出ていない場合でも、貧血や体重の急激な減少、バリウム検査や便潜血検査で異常が発見された時などには、内視鏡検査を受けたほうがよいとされています。がんなどの疾患を見逃さないためです。そのほか、過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある方、食道がんや胃がん、大腸がん、ピロリ菌感染、大腸ポリープを治療した経験がある方は、定期的に内視鏡検査を受けることをおすすめします。
家族にがん患者がいた方、飲酒や喫煙習慣がある方
がんの発症あるいは再発を見逃さず、早期発見・治療を行うためにも、内視鏡検査は有効です。一般的に40歳を過ぎたら、がんを早期発見するための定期検査が推奨されています。家族にがんになった方がいたり、飲酒や喫煙習慣があったりする方などは特に、定期的な内視鏡検査が必要だと考えられます。痛みや目に見える症状がない場合でも、身体の中でがんなどの異常が発生し、進行しているケースは少なくありません。早期の治療が要となりますので、定期的な内視鏡検査により早期発見できるようにしましょう。
この記事を監修してくれたお医者さん
粟田裕治
ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニック 院長
略 歴
日本医科大学卒業/川崎幸病院 初期臨床研修/川崎幸病院 消化器内科/医療法人社団CMG ふれあいの丘内科内視鏡健診クリニック 院長
保有資格
日本内科学会 認定内科医/日本消化器病学会 消化器病専門医/日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医/日本病態栄養学会認定 NST研修修了/緩和ケア研修修了/難病指定医
配信: 医科歯科健診コラム
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