登場人物に軽くツッコむことも
また、『虎に翼』はネガティブな意見が少なく、絶賛の勢いが批判を凌駕(りょうが)していたが、松山ケンイチは時々、軽くツッコんでいる。たとえば第93回の感想。
「ユミー!親の事はいいから自分の気持ち優先しろや!わがまま言ってくれるから親は切り替えられるんだよ!子供が子供の主張しないといつまでも親はかえって戻ってくるの時間かかっちゃうから!親のケツに火つけろ!知らんけど。」(松山ケンイチ投稿より引用、以下同じ)
虎に翼第93回視聴
寅ちゃん。引きずってるなあ。
ユミー!親の事はいいから自分の気持ち優先しろや!わがまま言ってくれるから親は切り替えられるんだよ!
子供が子供の主張しないといつまでも親はかえって戻ってくるの時間かかっちゃうから!親のケツに火つけろ!知らんけど。…— 松山ケンイチ (@K_Matsuyama2023) October 9, 2024
子育てに関する自論を語る松山ケンイチ。寅子と優未独自の母子の生き方もあってもいいが、別の意見もあっていい。松山の感想は、ドラマの主張と違うことを書くときの匙加減(さじかげん)もいい。もっともそれは出演者だからゆるされるところもあるだろう。しかももう終わったものだし。
そして、俳優ならではの視点も興味深い。
俳優としての松山が感想の端々に滲んで見えるよう
例えば、10月1日の鼻をほじる芝居の話。
「お兄さんの息子。自然に鼻ほじってんな。自然に鼻ほじる演技は、第一関節位入れがちだけど、彼は鼻の穴付近でサラリとほじっている。鼻をほじる記号としてではなく、本人の心から生まれる生理としての鼻ほじり。」
虎に翼第22回視聴
寅ちゃん。穂高先生の助手に。
みんなもヨネさんも手伝ってくれてる。花岡、轟も。
たけもとの奥の席に白髪の老人。
主か?
花江プロ。お父さんから真実を聞き出すことができるのか!?…— 松山ケンイチ (@K_Matsuyama2023) October 1, 2024
また、10月2日の轟役戸塚純貴への助言のようなもの。
「轟!支柱に顔が被ってるよ!カメラ位置ちゃんと確認して!表情見えないから。」
虎に翼第32回視聴
お兄さんのやーらーれーたー下手くそ!棒演技!人のこと言えないけど。
花江プロ、寅デートについてテンション爆上がり!
おい!うんの先生の前で何やってんだ!スカートをハラリとすんな!
マダ、ナニカ?って言われてるし。
だからハラリとすんな!趙さんも困ってるだろ!…— 松山ケンイチ (@K_Matsuyama2023) October 2, 2024
俳優としての松山ケンイチが感想の端々に滲(にじ)んで見えるようで、ひじょうに具体性に富んでいて面白いのである。
配信: 女子SPA!