日本生まれの「和紅茶」に注目!
日本における紅茶の製造は1870年代に始まったといわれています。
1970年代には製造者が激減し衰退しましたが、2000年代頃から復活の兆しが見えてきました。
日本生まれの「和紅茶」について見ていきましょう。
和紅茶の特徴
和紅茶の特徴は、複雑かつ繊細な味わいです。
強烈な渋味はなく、後味はスッキリ。
砂糖を入れなくてもほんのりと甘く、日本人の好みにマッチする上品な味わいを楽しめます。
また和紅茶は、日本の軟水にマッチするよう調整されているのも重要なポイントです。
産地・品種による味わいの違いはありますが、どの紅茶も比較的マイルドでやさしい口当たりとなっています。
2022年にイギリス・ロンドンで行われた世界のお茶の品評会「THE LEAFIES 2022-INTERNATIONAL TEA AWARDS」では、日本から出品された和紅茶が最高位の「BEST IN SHOW」を受賞しました。
紅茶の本場で和紅茶が認められたことで、和紅茶への注目度が一気に高まったのです。
和紅茶の品種
日本には紅茶品種として開発されたお茶がさまざまあります。
しかし1971年に紅茶輸入が自由化されると、和紅茶品種を栽培する茶農家はほぼいなくなってしまいました。
和紅茶ブームの兆しがある現在でも、純粋に紅茶用として栽培される和紅茶品種はそう多くないのが実情です。
現在栽培されている和紅茶の品種から、主なものをご紹介します。
▼やぶきた
和紅茶に適した品種として広く知られているのは「やぶきた」という日本茶です。
香味とうま味が強く、口に含むとやさしい甘さが穏やかに広がります。
▼べにふうき
発酵茶・半発酵茶用に開発された品種です。
アッサム雑草の紅茶「べにほまれ」とダージリンを交配して作られました。
ロンドンの食品コンテスト「グレード・テイスト・アワード」では2007年以降4度の金賞を受賞するなど、品質の高さは折り紙付き。
お湯を注ぐと香気が強く漂い、爽やかな風味を楽しめます。
▼べにひかり
紅茶用に開発された、アッサム系紅茶の国産品種です。
渋味が少なくスッキリとした飲み口で、スリランカのウバに似ているといわれることもあります。
紅茶の色味は明るく清涼感があり、暑い季節のアイスティーに最適です。
まとめ
紅茶は利尿作用や脂肪の抑制効果などを期待できますが、多量に飲むのは好ましくありません。
大人なら200mlの紅茶を4杯程度、子どもなら1杯程度を1日の上限とするのがおすすめです。
味わいのバリエーションが豊かな紅茶は、秋の味覚のお供に最適!おいしいおやつを用意したときは、ぜひ紅茶で優雅なティータイムを楽しんでみてくださいね。
文/カワサキカオリ
配信: ASOPPA!
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