妊活を始めたけれど…なかなか妊娠しない。そろそろクリニックに行ったほうがいい?
クリニックでの不妊治療の最初のステップは「検査」です。どんな検査をするのか、また必要な準備についてお伝えします!
その先にある治療の内容についても知っておきましょう。
今回は、【ステップ2】 男女共通不妊の原因について、齊藤英和先生に詳しく解説していただきました。
不妊の原因はさまざま
もうじき結婚して2年になる玉田陽太とひな夫妻。同じ会社の同期で32歳。
サッカー観戦が共通の趣味で、毎日楽しく過ごしているけれど、友人たちからの妊娠報告にちょっとあせり始めたところ。
検査が済むと、病気があれば治療をして、場合によっては病気の治療と並行していよいよ不妊治療計画を立てます。
まずはタイミング法からスタートするのがスタンダードです。
不妊の原因は様々
(1)排卵は過度なダイエット・ストレスがあったり、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣機能不全だとうまくいきません。
(2)射精障害/勃起障害(ED)などがあってセックスがうまくできなければ妊娠は難しくなります。逆行性射精(精液が男性の膀胱に逆流する)といったことも。
(3)精子が卵管まで進めるのは、精子の動きや数だけでなく、造精機能障害、精子成熟・保護障害、精路障害がない場合です。
(4)受精するとき、卵管閉塞・狭窄(クラミジア卵管炎など)や卵管周囲癒着 (骨盤腹膜炎、子宮内膜症など)が原因で精子と卵子が出会えないことも。
(5)受精できた卵は細胞分裂しながら子宮に向かって卵管を進みますが、卵子・精子それぞれが老化している場合もうまくいきません。
(6)細胞分裂して胚盤胞になった受精卵は子宮内膜に着床します。子宮の形状の問題や子宮筋腫などの病気で子宮内膜が着床しにくい状況だったり、黄体機能不全で子宮内膜が成熟していないと着床できないことも。
配信: たまひよONLINE