関根勤のYouTubeチャンネル「関根勤チャンネル」に、萩本欽一の看板番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」(テレビ朝日系)の「クロ子とグレ子」で関根と名コンビを組んだ小堺一機が出演したのは、さる9月28日投稿回のことだった。同動画では、2021年4月3日に亡くなった俳優・田村正和さんとの「貴重なエピソード」が熱く語られた。
田村さんが主演を務めた、ドラマ「古畑任三郎」シリーズ(フジテレビ系)。その第10回である「矛盾だらけの死体」(1994年6月15日)に犯人役で出演した小堺は、カメラを回すたびに行うモニターチェックで、田村さんはモニターから視線も移さずに「小堺さんどうですか?」と、背後の小堺に古畑任三郎のように鼻にかかった特徴的な声で訊ねられた。すると、小堺は、「OKです。これ以上できませんので…」と恐縮しきり。ところが、田村さんが楽屋に戻ると、小堺は田村さんの物言いと仕草をマネて、スタッフは爆笑。「他言無用」と念を押し、それをスタッフも少々したのだが、どこからか田村さんの耳に漏れたようだ。次のシーンを撮り終えてモニターを見ていた田村さんと、こんなやり取りが…。
田村さんが「マネしてるんだって?」と、切り出し小堺をドキリとさせると、「聞きたいな…」と、古畑任三郎さながらに、問い詰めるように、穏やかに呟いたのだとか…。
また、とある撮影スタジオにて。田村さんが撮影に来ていると聞くと、他ドラマ撮影中の女優陣が楽屋に集まる風習があったそうだ。女優が顔を出すたびに豪華なチェアに腰かけた田村さんが足を組んだ姿勢から、両腕を派手に広げる、「古畑任三郎」シリーズで見覚えのあるポーズを作って見せたという…。
動画の視聴者からは、「小堺さんのモノマネ、古畑任三郎ばりに、どこかの陰で田村さんニヤリと御覧になっていたのかもしれんませんね」「さすが古畑・田村さん、情報収集はお手のもの」といった声が見受けられた。
古畑任三郎は、田村さんそのもの…そう思わざるを得ない田村さんの所作だったようだ。
(所ひで/YouTubeライター
配信: アサジョ
関連記事: