【漫画】B29が墜落!?戦時を生き抜いた義父の体験談を嫁が漫画で描く!壮絶な内容に大賞受賞【作者に訊く】

【漫画】B29が墜落!?戦時を生き抜いた義父の体験談を嫁が漫画で描く!壮絶な内容に大賞受賞【作者に訊く】

まげよ(@mageyoozu)さんは2024年8月に漫画「お義父さんが生きた戦時中の記憶」を投稿し、竹書房コミックエッセイ大賞を受賞したエッセイ漫画家だ。義父が幼少期に体験した戦時中の暮らしをリアルに描き、体験者ならではの話が興味深い。本作を描いたきっかけや戦争に対するイメージなどについて、まげよさんにインタビューした。

■身近な存在である義父から話を聞くことで「本当にあったごく最近の事実」と感じるようになった

本作を描き始めたきっかけについて、作者のまげよさんは「義父母と同居する中で、ちょいちょい『アレ!?なんか、歴史の教科書で聞いたことある単語!?(教育勅語など)』が会話の中に混じっていたりして、『もしかしたら戦時中の話が聞けるのかな?』と思いました。生きた生の記憶をたくさんの人にも届けたいと思い、勢いで描き始めました」と語った。

作者が、戦時中の体験談の中で印象に残っている話は、B29が村に墜落した話。「それまでわりと子ども目線で見るその時代の話で純粋な目線の体験談だったので…。子ども目線で見た戦時中の話は、その時代に反してなんだか楽しそうなんですよね。子どもたちを将来戦争の協力者にするための教育もされていたはずですが、それに染まらない子どもの話。しかし、そこに確かにあった戦争の事実。幸せとは、本当に単純な感情だということが伝わるといいです」と本作を通して、読者へ伝えたいことも教えてくれた。

義父との話を漫画にしたことで、作者は「体験者から話を聞くことで、『昔の人のやったこと』と教科書を擦ったような戦争のイメージだったのですが、それが『本当にあったごく最近の事実』と思うようになりました。そして、調べれば調べるほど、当時の日本がしていたことが信じられなくなります。今はロシアとウクライナなど、本当に昔の日本と同じことが世界で起きていることに気づく日々です」と心境の変化があったという。

最後に、義父の認知力の低下や病気の発見などを通じて、「生きた記憶が少しずつ失われていっていることに気づきました。だからこそ、少しでも早く完成させたいです」と強い思いを語ってくれた。

取材協力:まげよ(@mageyoozu)

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