こんにちは、整理収納アドバイザーのみほです。
10万人以上の方にフォローしていただいているインスタグラムでは、子どもがいてもすっきり暮らせる家事ラク収納術やアイテムについてご紹介しています。
今日は、悩まれている方も多い実家のお片づけについてお話したいと思います。
我が家では、昨年実家のお片づけを手伝いました。
モノのない時代に育った親世代は「もったいない精神」の中で育ったため、モノを大切にする心が強いです。
そして、年を重ねた両親が住む実家にはモノが山積みに。
・・・せっかくリフォームして住みやすくなったはずのお家が、モノであふれかえって住みにくくなっていました。
こんなものもたくさん家にありました。
◎わたしが子どものころからあるけどもう使っていないモノ
◎壊れて使えないモノ
◎奥に追いやられたモノ
◎高い場所に収納して何が入っているかわからない箱
そこで、実家の母にお片づけを提案して、少しずつ少しずつ進めました。
お片付けにたどり着くまで、1年くらいの押し問答がありましたが、ようやく住みやすい空間になってきたように感じます。
お片付けはいきなり広い場所からやるのは体力も気力も追いつきません。
だから、小さな引き出し一つから始めてみるのがおすすめです!
「使うモノ」だけを収納して、すっきり。
これを見た母が「すっきりして使いやすくなった」と言ってくれました。
たった一カ所の小さな場所ですが、この成功体験が次の場所へのやる気を引き出します◎
年老いた両親が使いやすい収納づくりのために、以下4点を注意してすすめました。
◎細かく仕切らない
◎アクション数は最低限
◎ひと目でどこに何があるかわかる
◎美収納にこだわらない
いつも新しく買ったアイテムをどこへ収納しようか迷っているうちに、そこらへんに置きっぱなしになってしまう。
だから使いたいときに見つからずに、新たに買い足してしまうことが多々あったそうです。
そこで、あちこちに散らばっていた便利アイテムや工具類もここに集結。
タンスの引き出しにいろいろ詰め込んでいたあれこれを、仕切ってざっくりと収納。
引き出しを引き出せば、ひと目でわかる収納にしました。
便利アイテムや工具類の収納を一カ所にしたことで、重複買いから脱出!!
使いたいモノがすぐ見つかるようになりました。
一つずつ焦らずに、小さな成功体験をどんどん積み重ねていき、広い場所へとお片づけを進めていきました。
広い場所の場合、その中に収納されているモノを整理してから進めていくことになるので、時間がかかります。
正直、「面倒だな」と、わたし自身も実家の母も心をよぎりました。
でもそんなときはお互いに共感しあい、励ましあいました。
広い場所なので時間はかかって当たり前。
「やれば、すっきりした暮らしが待っている!」を合言葉に進めていきました!
パズルのように隙間という隙間に詰め込まれていたモノたちが、すっきりと収納できました。
実家のお片付けで一番大切なこと。
それは、当たり前ですが実家に住んでいるのは両親なので、両親と一緒に進めていくことです。
モノの持ち主と一緒に、生活動線を意識し使いやすい配置に収納!
住んでいない人が「これは、いらないだろう」と判断しがちなモノでも、住んでいる人が「いる」「使う」と判断したなら、それに寄り添っていくことが大切です。
モノを大切にする気持ちをないがしろに進めると、衝突が起きて信頼関係が失われ、お片づけをすすめることができません。
例えば、こんなエピソード。
実家には、母が若いころに着ていた服があちこちにあふれかえっていました。
何十年も前の服で、何十年も着ていないなら「もう着ることはないだろう」と一般的には思いがちです。
でも実家の母は「まだ着るかもしれないから、手放せない」と言って大切に保管していました。
とはいえ、着ていない服に部屋を占領されて住み心地が悪くなっている現状もみてとれます。
だから、「どうして今着ないのか考えてみて」と伝えてみました。
母の意思を尊重しつつ、モノはそのままにしておきました。
後日、母から「30着」ほど、手放したと連絡が来ました。
「今着ない理由を考え始めたら、断捨離がすすんだ」そうです。
これはとても大きな一歩でした!
こうして、小さな一歩から少しずつですがお片づけが進みました。
今ではモノを手放して「すっきりした部屋」で過ごし、モノの定位置が決まったことにより探し物がなくなり快適な暮らしを送れるようになったと実感しているそうです。
実家のお片づけで悩まれている方へ。
「いらないだろう」と思うモノでもそこにはあなたの知らない親の思いがあります。
その気持ちを尊重しながら、やりやすい場所から進めていきましょう!
環境が変化することで、心境も変化して、より心地よい暮らしを目指して、お片づけが加速しますよ。
作=みほ
配信: レタスクラブ
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