5年間ほど、認知症の方が暮らす特別養護老人ホームで介護の仕事をしていました。ある夜勤のこと、84歳の女性の居室のセンサーが反応しました。
様子を見に行くものの…
部屋を覗いてみると、彼女は眠っている様子。おそらく寝返りをうって体が動いた拍子にセンサーが反応したのだろうと思い、そのまま事務所に戻りました。
ところが、その夜は何度も彼女のセンサーが反応しました。そのたびに様子を見に行きましたが、彼女はいつも静かに眠っています。少し不思議に思いながらも、朝が来るのを迎えました。
呪いをかけた!?
朝食の準備の時間になり、彼女の部屋に入ると、彼女は目を見開いて、私に言いました。「あんたはかわいい顔をした悪魔じゃ。昨日も何回も私の部屋に来て、呪いをかけてった!」
私は驚きつつも、思わず苦笑してしまいました。「呪い」だなんて、私は一体どんな魔女なのでしょうか?
配信: 介護カレンダー