トップアーティストのタトゥーに議論が二分しています。Ayase(YOASOBI)と優里がそれぞれのXアカウント、インスタアカウントで前腕に刻まれた彫り物を披露したところ、違和感を覚えるネットユーザーが続出。
「音楽のイメージと合わない」とか「見た目が怖すぎる」、「見せびらかす感じが嫌だ」「イキっているだけに見える」などと、多くが批判的な意見でした。
本日でYOASOBIは5周年を迎えました。
本当に本当に、いつも応援してくださっている皆々様のおかげでここまで来ることができました。本当にありがとう。そんな記念すべき日に新曲「モノトーン」も配信リリース致しました。
是非聴いて欲しいです。
YOASOBIはここからまた新たなスタートを切ります。… pic.twitter.com/yHu8rroRew— Ayase (@Ayase_0404) September 30, 2024
大前提として、タトゥーを入れることは条例違反でも法律違反でもありません。各々の判断で好きにしたらいい。その行為自体を否定するのはナンセンスです。
ただし、ネットのコメントでもあったように、イメージの問題は重要。個人の好感度もあるでしょうが、それ以上に歌っている曲との兼ね合いで、彼らの彫り物がどのように見えるのか。つまり、全体のコーディネートの話になってくるのです。
YOASOBIのフレンドリーなサウンドに対するAyaseのタトゥーが発する自我
まずYOASOBIはどんな曲を歌っているか。幅広い世代に浸透した「アイドル」、高校生のダンスでも人気を博した「群青」を筆頭に、いまや日本で一番売れるポップスだと言っても差し支えないでしょう。
そこまで売れるためには、熱心なファン以外に、とりあえず聞いてみてくれる“無関心な部外者”の存在が必要です。その人たちでも大丈夫そうだなと思える親しみやすさがあるから、YOASOBIはメガヒットを飛ばしているのです。
多くの人が嫌悪感を示したのは、ユーザーフレンドリーなサウンドに対して、Ayaseのタトゥーが発する自我がハレーションを起こしているように見えたからなのではないでしょうか。
彼がもともとメタルコアなどのラウドロックバンドで活動していたことを知っているのは少数派なので、ほとんどの人は驚いたのだろうと想像できます。とはいえ、それを知っていたとしても、現に眉をひそめる人はいる。
これはパブリックイメージと実像が不幸にも乖離(かいり)してしまったケースと言えるでしょう。
優里のハートウォーミングな曲と虎や蛇の彫りのミスマッチ
Z世代に刺さりまくったラブソング「ドライフラワー」で大ヒットした優里も、最近ではハートウォーミングな曲を歌っています。「ビリミリオン」は、“どんな人生にも100億円以上の価値があるんだから頑張れ”と背中を押す一曲です。
この道徳の教科書を100倍に希釈したメッセージに感動したリスナーが、優里の腕に彫り込まれた虎や蛇の絵柄を見たらどう思うでしょうか?
“イメージが悪くなった”とは、タトゥー単体ではなく、音楽とセットで見たときにマッチしていない状況のことを言っているのだと思います。
配信: 女子SPA!