結婚したら引っかかる“お金事情”
結婚後の家計管理で悩むのが、お小遣い制を採用するかどうかという点ではないでしょうか。お小遣い制を採用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。デメリットも併せて紹介していきます。
保険相談サービスを提供する「保険マンモス」が2022年9月15日〜16日、20代~60代の既婚女性300人を対象に行った「お小遣い」に関するアンケート調査データを参照します。調査によると、お小遣い制を採用している家庭の割合は「採用している」56%、「採用していない」44%でした。この結果では、お小遣い制を採用している家庭が多い傾向にあることが分かりました。
お小遣い制を採用するメリットとしては「出費を抑えられる」「予算管理しやすい」といった点が挙げられます。予期せぬ出費を防げることから、赤字になる事態を回避できます。また、あらかじめお小遣いを予算に組み込めることから、予算管理しやすくなります。飲みに行く費用、趣味にかける費用など細かな項目にする必要がなく、お小遣いとして一つにまとめて管理でき、整理しやすいです。このようなメリットから、夫婦それぞれのプライベートな出費を調整したい場合やしっかり予算管理したい場合には、お小遣い制を採用すると良いでしょう。
一方でお小遣い制を採用するデメリットとしては「金額によってはモチベーションの低下を招くことがある」「仕事での評価が下がる可能性がある」などが考えられます。仕事をがんばる原動力が給料である人は、お小遣いの金額が少ないと「仕事をがんばってもこれだけしかもらえない」と思ってしまう可能性があります。それが発端で仕事に対するモチベーションの低下を招くこともゼロではありません。さらに、お小遣いの少なさから、割り勘にするしかない場面に出くわすことがあるでしょう。部下との食事で割り勘にすると「ケチくさい」と思われてしまう可能性があります。周りから「ケチ」と思われ、仕事場での評価が下がる可能性があるのです。このようなデメリットを避けるには、お小遣いの金額設定に注意する必要があります。本人がお小遣いの金額に納得し、生活や仕事に支障のない金額にすることで、デメリットを避けられるでしょう。
お小遣い制以外のやりくり方法とは?
今回のアンケート調査では、約44%の人が「お小遣い制を採用していない」と回答していました。では、お小遣い制以外にどのようなやりくり方法があるのでしょうか。
同アンケート調査では、「収入から必要経費を除いた金額を二人で自由に使う」「お互い一定の金額を口座に入れ、家計のやりくりをしている」「生活費など必要な額を出し合い貯金を毎月同額した上で残りは自由に使う」などのように、お小遣い制を採用していない家庭では、収入から必要な経費や貯金額を除いた金額を二人で自由に使う家庭が多い傾向にありました。
お小遣いとして予算を組んでいるのではないものの、家庭ごとで自分たちのライフスタイルに合った方法を取り入れているようです。お小遣い制に限らず、自分たちに合った方法を選ぶことでストレスなくやりくりができるのかもしれませんね。
【まとめ】
お小遣い制を採用することで、予算管理がしやすくなる一方で、仕事に悪影響を及ぼす可能性があります。採用する際はストレスなく生活できる金額に設定することが大切です。お小遣い制だけにこだわらず、家庭に合ったやりくり方法を選ぶとよいでしょう。そのためには家庭でよく話し合って決めることが大切ですね。
(natsu)
配信: LASISA
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