年イチ開催!わが家の防災家族撮影会


災害時に家族の行方が分からなくなってしまったら…大きな手掛かりになるのが写真です。しかし、スマートフォンやデジタルカメラでの撮影がメインだとなかなか写真をプリントする機会がないという人も多いのではないでしょうか。成長の早い子どものいる家庭は特に、年に1度などペースを決めて、はっきり顔のわかる写真を撮影し、プリントしておくのがおすすめです。

子供用防災ポーチについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。子ども用防災ポーチを作ってみよう!幼児期~中高生まで年代別に紹介

写真があるとこんなときに便利

家族の写真を持っていれば、家族とはぐれた際に「この人を探しています」と写真を提示することで、発見の手掛かりになります。また、家族と離れているときに家族写真を見ると少し元気づけられる効果もありそうです。

口頭では伝えにくい顔立ちの特徴なども、写真があれば一目瞭然です。特にうまく言葉にするのが難しい小さい子どもが持っていれば役に立ちそうですね。

家族写真を被災時の持ち出し品の一つとしてリストアップしている自治体も出てきています。

スマホに写真が保存されていても、停電時にバッテリーが切れてしまったらすぐに写真を見ることは難しくなってしまいます。やはり紙焼きにした状態の写真を持っておくと良いでしょう。

写真はどこに入れる?

おすすめは、子どもの「防災名札」、大人の「防災ポーチ」、家の「非常用持ち出し袋」などに分散して入れること。それぞれが外出中に持ち歩く写真に加え、家に置いておく写真も用意しておきます。分散して持つことで様々な状況に対応しやすくなります。

防災名札は、災害時に役立つ緊急連絡先や持病などの情報をまとめたカード。子どもに持たせるおすすめのアイテムとして防災ニッポンで紹介してきました。100円ショップでも購入できる首掛けタイプのネームホルダーを利用すると、カードと一緒に写真を入れて持ち歩くことができます。

防災ポーチは外出中に被災した際に役立つアイテムをコンパクトにまとめたポーチです。防災名札も防災ポーチも普段から持ち歩いていると、緊急時にいつでも取り出せるので便利です。

非常用持ち出し袋は、在宅時に被災した際にすぐに手に取って避難先に持ち出すものです。家族の顔写真も重要な情報になるので、持ち出し袋の中にも入れておきましょう。

防災名札・防災ポーチについての詳細と作り方はこちらの記事で紹介しています。

「災害時に子どもを守る!100均グッズで「防災名札」を作ろう」

「外出時の心強い味方!防災ポーチを100均で作ってみた」

撮影のポイント

普段外出先やイベント時に撮影する写真は、顔が半分しか写っていなかったり、ピースした手が顔にかぶっていたり、暗かったり…と人探しに向いた写真とは言い難いものも多いです。

せっかく防災家族写真として撮影するのなら、はっきり顔立ちのわかる写真を撮影しましょう。

ポイントは、証明写真のイメージで撮影すること。バストアップで正面から撮影した、ピンボケしていない写真を選びましょう。前髪が目にかからないようにする、帽子は外すなど、顔がはっきりと確認できるように写真を撮りましょう。

一人ずつの写真ではなく、家族の集合写真でもOKです。集合写真にする場合は、手・顔・髪の毛がほかの人の顔にかぶらないようにするなど、個人の顔がはっきり写るように工夫して撮影しましょう。

関連記事: